アトラクションに乗るさえ。ウンスが着ている服にヨンが文句を言いだす。

「それ・・すけないか?」

「え?大丈夫よ」

という。白いシャツに黒いノースリーブワンピースを着ていた。細い腰をきゅとリボンで結んである。

ヨンが言うには白いシャツが水にぬれると透けるといいたいらしい。

「濡れないようにタオルをかけおくわ」

「しかしそれだと動いたときにタオルが飛ばされるだろう」

 

もううるさいわねとヨンを睨んからさっさと乗り込んだ。そのときはそのときよという。まずは楽しむことにした。なんとも騒がしい二人だ。乗り物が動き出すと勢いよく川の水に飛び込んでいく。ウンスはキャーキャーいいながら喜んでいた。ヨンもまた楽しむことにした。飛ばされないように邪魔な荷物は足元におき足でガードをしていた。

 

レールにのりだんだんと坂道をあがっていく。そして一番高い場所につくと一気に落ちていった。

「きゃー」

手を上にあげて水に飛び込んでいく。ざっぶーん。

 

出口のところでこの気温ならすぐかわくだろうというウンス。白いシャツはすけなかった。ヨンは大人しく横についてきていた。

 

迷路に次はいこうとなった。

同じような場所をぐるぐるまわる。ヨンがウンスを連れて迷路の先に進んでいく。ヨンが手を引いて先を歩いていくとクイズになっていた。一番か二番を選べというもの。簡単なクイズだったりなぞなぞだったり。ことわざだったりした。こういう謎を解くのはヨンが得意だった。

 

「ウンス・・そっちは違うぞ」

「え・こっち?」

右か左か・それともまっすぐか。迷路とはそういうものだ。

空を見上げていた。本気でいかないと昼になると気が付く。

 

すたすた先を行くヨンについていくウンス。

 

結果としては簡単に出口にたどり着いたのだった。ヒントもいらないヨンの頭脳とは一体。

 

次はバイキングに乗ろう。少し休もう。ベンチに座ることにしたヨンとウンス。