「涼しいところにいこう」
「どこにいくのよ」
大学は休みだった。ウンスも休みになっていた。デートらしいものをしてはいないとヨンが言いだした。
ときより年下らしい姿をみせるのだ。
「場所はここ」
アトラクションが沢山ある。最後にはお化け屋敷にもいける。ここも体験型だった。
「いったでしょ・・ヨンとはお化け屋敷はいかないって」
まわりに迷惑だからだ。おどかし役を脅してどうするのだ。出入り禁止させるでしょう。
乗り物にのって川下りを体験できるというものなのだ。絶叫マシーンと冷たい水もかぶることができるらしい。予約もとってあるという。いまはスマホでなんでもできる時代だ。
遊園地だという。
乗りたいものに場所にいきチケットを買うようだ。ジェットコースター・観覧車・お化け屋敷・バイキング・迷路。
五種類を選んだ。ヨンが買ってくれた。
「あつい・・から手ははなして」
売店で冷たい飲み物を買う。アイスコーヒーにした。日傘もさした。これで準備は整った。紫外線はお肌の敵だ。
「涼しくなりたいんだろう」
まずはあれだ。ヨンがウンスを連れていく。皆が同じ目的のようだ。並んでいる。
乗り物にのって川すべりを体験できるというものだ。タオルなどでガードしてくださいとアナウンスが流れてくる。順番待ちをしているとヨンのかっこよさに気が付く女子がいた。
「かってに取らないで」
ウンスがいってやる。
「弟さんですか?」
サングラスまでしているので顔が見えない。
「いいえ・・」
ではおかあさまですか?どこの世界にこんなでかい息子と出かける母親がいるというのだ。ヨンは気にしてないようだ。
「ほらいくよ」
背中をヨンがぐいと押している。順番待ちは楽しいがヨンに色目を使う女がいるのが問題だ。
サングラスを取りヨンにかけてやる。余計に目立ってしまう。