季節限定になっているパフェを食べたかった。ウンスは何気に食べるのが好きだ。ヨンは睨んでいたが知らないふりをした。

「まったく・・食べたいなら言えばいいものを」

小さな声でいうのを聴いた。焼きもちかな?ふと考えたがあえてよけいなことはいわないでおいた。

 

ということで三人で喫茶店にいくことになった。店にいくと彼の姿を目にしたものがこそこそ話をしている。テレビでみました小さな女の子がいう。

「すっかり有名人になってしまいました」

いろんな人にもらうので家の中がすごいことになっているんです。困っているという。ヨンが小さな声でいう。

「よけいなことをするからだ」

ウンスが肘でヨンの腹をこずいた。

「そうだ・・お二人もなにかもらってもらえませんか?」

「え?でも」

一人暮らしなものでこの間弟にも上げたんですよ。と話をした。

 

このくらいのうさぎのぬいぐるみもあるんですという。ウンスは期待をこめた目つきになりだした。

「やれやれ」

ヨンがため息をつく。しかたないので彼の家にいきいらないものをもらうことになった。

「かわいい」

「どうぞ」

差し上げます。キ・ジェミョンが言ったのでもらうことにした。その日ご機嫌でウンスはうさぎのぬいぐるみを抱きしめていた。

 

さっそくウンスはそれを自分がかりている部屋に飾ることにした。

「目障りだ」

小さな声でヨンがぶつくさいう。

「どうして?かわいいじゃないの」

「ほしいなら言えばいいだろう」

わざわざもらう必要はないはずだ。うさぎのぬいぐるみを睨んでそういった。眉間にしわまでよせて低い声でいうのだ。

「まさか」

「なんだ?」

焼きもち?ぬいぐるみに?ありあえないと思いながらそう聞いてみた。

「別に・・そういうわけじゃない」

ここは俺の家でもあるんだと文句が出てくる。

「今は私がかりているのよ」

気に入らないのはあの男の存在だとは言えないヨンだった。