ヨンは仕事のために黒の上着にズボン・帽子と眼鏡をしていた。人の通りがないことも確認した。素早く着替えていく。

大学生にみえるようにだ。普通のシャツにジーンズに・帽子と眼鏡もはずした。

 

「ただいま」

「おかえり」

ウンスが出向けてくれた。ご飯食べる?

「ああ」

着換えてる。自分の部屋に荷物を置き急ぎ部屋着になった。あくびが出てくる。

「シャワー先にする?」

「ウンス・・大学は?」

「明日‥休みだけど」

「そうか・・少しつきあって」

ご飯の用意をしているウンスに抱き着く。

「邪魔なんだけど」

どうしたの。さすがに疲れた。顎を肩にのせてきた。お腹に腕を回す。動きにくいんだけど文句を言う。頬にちゅとキスをする。

「酔っているの?」

「まさか」

 

いつになくご機嫌だとウンスは思っていた。

「あと少しで事件が解決できそうなんだ」

眠そうに目をしばしばさせている。

「とりあえず」

ご飯に食べてから話を聴くわという。椅子に座らせた。やっと落ち着いたらしい。ご飯を食べ始めた。もぐもぐしはじめた。

 

ウンスがその後食べ終わった食器をかたした。ヨンに冗談で一緒に入るかと誘われたが断った。

「本当に機嫌がいいこと」

ヨンと入れ違いにシャワーをしに入る。そのときふと考えてしまう。もしやこの後。期待と不安が頭をよぎる。

ヨンが忙しくてなかなかそういうことができずにいたからだ。今夜はもしやとも考えてしまう。