まずはウダルチからだ。チュンソクと下におりていく。

「隊長とイセンどのが婚約を決められた」

「まことですか?」

トルべとチュソクは二人を疑うように見てくる。

「ああ」

 

ヨンはそう短く答える。

ざわざわしだすので静かにしろと副隊長として声を張り上げる。

 

次はどこへいくのですか?チャン侍医にも話しておかないと。あの男は一筋縄ではいかぬ。

「そうよね」

わかっている。嘘だとすぐにばれる。先に話すのだ。

 

「どうなされましたか?」

これはこれはとチャン侍医は扇子をばさりと広げて自らを仰ぐ。

「実は‥この人と婚約することにしたの」

「え?天界に帰るのではなかったんですか?」

じいと疑わしいとヨンとウンスに目を向けてくる。

「ええと」

「この方に頼んだのだ」

かりでいいのでふりをしてほしいと。

「かりそめですか?」

詳しく聞きましょう。

 

そこからヨンが王により結婚しろと言われてたこと。その事情も話すことになる。

「なるほど」

ですが嘘だとすぐにばれますよ。チェ尚宮様はどうなさるのですか?一番手ごわい相手だ。

 

わかっていると渋い顔になる。

「だれ?」

「叔母上です」

俺の。苦手な唯一の身内なのです。なるほどね。それでは次は叔母さまにあいにいきましょう。