その場所にウンスがやってきた。用意されていたそれに着替えるよう指示を受けた。高校生の制服。いまどき女子高生のふりをするらしい。女性の隊員に指示を受ける。

「こちらに着替えてください」

なつかしいものだ。スカート・ジャケット・白いシャツにリボンを結んだ。

 

「うーんとそれから」

化粧に派手な飾り・爪にも色を塗っていく。

「あとは・・髪も」

カールにさせたほうがいいという。

 

ウンスが変装をして男たちの前に現れた。

「おお」

「これは」

「すげっ‥どうやったんだ?」

まるで別人になったウンスがそこに立っていて恥ずかしそうにもじもじしていた。ヨンがすぐにかけより部屋に連れて行った。

ヨンが使っている部屋だった。

 

「本当にいいのか?」

「被害にあっている人・・未成年だって聞いたわ」

私だったらたえられない。ぎゅとヨンが抱き寄せる。背中を撫でられた。仕上げにGPSをとりつける。ネックレスにしかけていた。

何かあったらすぐにここを押すように。

「うん」

眼鏡をかけてやる。音声でつながっている。カメラ付きだという。盗聴器もしかける。ボールペンになっている。胸のポケットに着けた。

 

「俺はこれでつながっている・・」

うん。別行動になると言われた。不安だけど・・ヨンを信じていると答えた。

 

路地裏で声をかけられたといっていた。ウンスはその通りに歩いていく。声をかけられた。罠にかかった。

「ねぇ・・モデルやってみない?」

「どうしようかな?」

「難しくないよ‥写真をとるだけでお金を稼げる・・やってみない?」

ごく普通の男のように見える。そこは接待ようのホテルだった。

 

逃げようとしたら閉じ込められる。

 

ヨンは写真を見させられる。このこがいいと選ぶ。その部屋に入っていった。

「あの‥写真をとるだけって」

「もちろんとるよ」

あとでね。その男はいなくなった。ふうとウンスはやっと息が吸えた。

「ごくろうさま」

よしよしと頭をなでてくる。最近の彼はウンスを甘やかすのだ。

「あそこに・・カメラがある」

耳につぶやかれた。こくとした。