次の日。チトセは大人しく引っ込みました。邪魔だと言われたのです。

 

朝に兵舎にいくことにした。

「おはようございます」

「ああ」

ウンスは頭を下げた。沢山の人たちにあっけにとっられている。口を開けそうになる。

 

トクマンが出迎えをした。思わずヨンの後ろに隠れる。

「イセンさま・・テホグン」

にこやかに挨拶をしてくる。背中から顔をのぞかせる。

「トクマンくん」

小さな声でいう。知っているのか。あちらにもいたの。

 

不思議そうに二人をみている。

 

すたすた先に進む。

 

ヨンの部屋にいくことにした。

「何もないのね」

「必要なもの以外はおいていないのです」

「そういうとヨンと同じ考えなのね」

くすくすと楽しそうにしている。

 

「本当に兵舎の俺の部屋でよかったんですか?」

いいのよ。リンさんには町の様子も見させてもらったしね。

くるくる動き回る。全てが古い。傷一つとっても本物。

 

「こういう世界でウンスさんは生きているのね」

「はっ」

いきと飲む。

「違うわ」

ひらひらと手を振る。私と彼女は違う。でもわかることもあるの。本当にここが・・あなたのことが好きなのね。

「そして・・心から愛しているのね」

皆に好かれている。それが伝わってきたのだ。

「そう・・ですか?」

チェヨンは照れたようだ。顔を背けてしまう。

 

「ウンスさん・・そろそろ時間です」

すうと姿が消えていった。

 

終わり。

 

次は現代へとんだウンスさんの話になります。