「わかるようにいえ」

「はい」

実は天界にいっております。

「いますぐに‥戻せ」

「戻します・・たぶん」

小さな声でいったはずなのに聞こえている。地獄耳だ。

 

あっけないほどすぐにばれちゃいました。

 

それにしてもどうしてばれたんでしょうか?

「知りたいか?」

話しながらもウンスさんを背中に背負う。優しい武士だ。

「前に言っていませんでしたか?」

背負うと戦えなくなるのでやらないと。

「ふん」

ああ・・なるほど・・外にはリンさんがまっていました。

「信用しているんですね」

「あいつほど・・腕に覚えがある人物はいない」

「そうですか?」

 

よけいなことはいわない。

 

それっきり口を閉じてしまった。屋敷に戻った。

 

「どうしてわかったか知りたいだろう」

布団にウンスさんを寝かせて続きになった。

「知りたいです」

悔しいので聞いてみた。重さが違う。それに俺がつけたあとがなかった。にやりとした。

 

癖も違う。匂いも違う。探せばきりがない。違いがある。

「匂いはきっとシャンプーや石鹸・化粧品ですね」

 

チトセとウンスの挑戦はこうして高麗編は終わりを告げる。

 

おまけの話もありますよ。