ウンスさん気を付けてください。

「なぁに?」

着換えをする前に一言。注意をしておきましょう。

「イムジャ・イセンと呼ばれたら返事をしたりふりかってください」

チェヨンさんはイムジャと呼ぶのでさらに注意を。

「古風なのね」

「はい・・ここが古風なんです」

忘れないように。

 

「それから」

「まだ・・なにかあるの?」

食べ物が違います。体形が違います。

「やだ・・太っているっていること?」

鏡はどことさがすので教えてあげた。うつりが悪い。全体が見えない。

「現代では‥普通ですよ」

 

「こうしましょう」

似せようとしないで別の角度でいくんです。

「わかったわ」

着換えてみる。隣へいってください。衣装部屋ですよ。装飾品が沢山。

「すごい」

「はい・・・全て‥チェヨンさんのしわざです」

でかけるたびに買ってしまうのでウンスさんに怒られていました。

 

「その気持ちわかるわ」

現代のチェヨンも同じことしていた。

指輪・口紅小指でちょこんとなぞり・髪飾りをつけてかんざしをつけておしまい。シンプルにすることにした。

チトセさんが着替えを手伝ってくれたのでさっそくおでかけしてみることにした。

 

「外に出る前に護衛をつけて」

「なるほど」

リンさんを呼ぶ。

「あら・・着換えたのね」

「うん」

じいと彼女がするどい目つきで上から下まで眺めて頷く。

「なんか・・いつもとどこか違うような」

ごほ・・彼女も鋭いから気を付けてください。

「ああ・・なるほど」

今日は髪の毛を結んでいるからか。うんうんと首元を見ている。

 

冷汗が止まらないわ。もしかして・・中身が違うとばれた?

大丈夫なはずです。昨日もチェヨンさんがへんなとこにあとを残してさえなければ。

ウンスは昨日のことを思い出す。うん大丈夫よ。だって‥あの人・・いないもの。

 

「まぁ・・少しぐらいなら見えても大丈夫よ」

リンがおそろしいことを口にした。

 

どういう意味?ウンスはリンとおでかけをしていった。