ウンスさん頑張ってください。

どうやってよ。大丈夫・・なんとかなります。無茶ぶりをしてくる人だった。

 

武士のヨンなんて知らないわよ。心の中でやりとりを続けている。

 

チェヨンはううんと目を覚ます。現代ウンスはどきりと心臓が鳴る。どうする?

目があった。ぼんやりとした顔をしている。寝ぼけている。これはチャンス。抜け出す。もぞもぞ。

「まだ・・起きるには早いのではないのか?」

もう少し寝ていようといい布団の中に引きずりこまれた。

「きゃ」

助けてチトセさんと悲鳴をあげている。抜け出せない。

 

がっちりとホールド。現代ヨンより力が強いのだ。

仕方がないなとチトセが助けてあげましょう。

 

ぬくぬく布団の中から出させるためにこの人も登場させます。リンという頼もしい女性です。

 

どんどん扉が叩かれる。

「そろそろ起きる時刻よ」

リンの声が響く。起きなさい。ウンスは起きている。

「うるさい・・やつめ」

やっとチェヨンが起きだした。イムジャはまだねていて。ちゅと額にキスをされた。

「きゃん」

おもわずもれる悲鳴。というよりもイケメンすぎる武士のヨンにもノックアウトしそうになる。

 

だめよ・・ウンスさんしっかりしてください。

 

部屋から出ていくチェヨンを見送ると布団の中から出てみる。後ろ姿は現代ヨンよりがっちりしていた。

「かっこいい」

「こら・・ウンスさん・・あなたの旦那が怒りますよ」

「はーい」

わかっていると舌をべーとだす。

 

「次はどうするの?」

「そうですね」

チェヨンさんは仕事へいきましたので外へでかけてみませんか?

「わぁ・・それはいいアイデアね」

「ウンスさん・・気を付けてくださいね」

横文字はここでは通じませんよという。

 

次は外に出てみよう。

「あーん」

「どうしました?」

着換えの仕方がわからないのよという。私にまかせてください。