2024-08-13:画像を追加(ドア、座席部、優先席、フリースペース)
中央線に新型車両「315系」が投入されて早くも2週間近くが経ちましたが、今回名古屋→大曽根の短距離ながらようやく乗れたということで車内の写真をのっけます。
行き先表示器。日・英が交互に流れます。あと次駅表示も出てくるそうですがそれは撮れず。
~つづいて車内に入ります。~
3ドア、車内はオールロングシートでドア間に211系と同数の11人がけの座席が配置されています。
その他はおおむね通勤電車の基本を抑えている感じで捕まるところも多いので席にあぶれても居住性はある程度確保できそうです。
車椅子スペース。ほかは見てないのでわかりませんが中津川方の先頭車だとかなり車両の先っぽにあります。
313系にもありますが窓上にもパイプが通されているのはありがたいですね。
車内案内表示器。
優先席も位置が従来車と比べてかなり明確になったのと握り棒も凸凹になったので握りやすくなりました。
~この辺から座席まわり見てきます~
座席の形状は従来車と比べ大幅に変わり、中央線のまわりでいうと瀬戸電の4000系(↓)に近いものになったみたいです。
似たような形状ってだけならJR東日本エリアや首都圏だと嫌ほど目にする座席ですが、西日本だとこれまで瀬戸電、桜通線、南海くらいにしかなかったのである種レアものみたいな感じでしょうか。
実際に座ってみます。
バネが少し効いているのか少し沈み込みますが、座面自体はしっかりしておりかためとも言える具合です。形状が全く異なるので比較はできないでしょうが感覚的にはN700Sあたりに近いような近くないような。
で、この手の形状だと概ねそうですが背ズリがとんでもないです。いい意味で。
深く着席したときに背中のあたりが背ズリとフィットするため、背ズリも座面もただ平坦な座席でありがちな背中に妙な隙間ができるおかげで上半身が疲れる、とか姿勢に違和感を覚える、ということの起きることもなく楽な姿勢で着席できました。
現状では総合的にかなり快適な座席ではあるものの、強いて言うなら座面の硬さが掴みづらくわずかに違和を覚える感じかもしれません。それも馴染んでくると更にいい方向に化けるのではないでしょうか。知らんけど
窓。ロールカーテンがここに来て省略されました。実はこの後瀬戸電で陽の光ガンガン浴びたんですがそこまで不快にもならないのとあったところでそこまで下げないんでいわゆるグリーンガラスにさえなっていればわざわざ設置する必要も無いでしょう。
袖仕切り。すでに大型化しているものは313系やキハ25系にも存在していますがこちらは上部が透明になっています。形状も若干異なってそうですが手元に写真がないのでそちらはわかりません。
あと奥にある座席間の握り棒も従来車と異なり座席をぶち抜かず避けるオーソドックスな形態となっています。
※2022.05.15追記
袖仕切りからは遠いですがキハ25系の写真は掘り出せたのでのっけます。
座席をぶち抜く握り棒(↓)
袖仕切りの内側。内側のくぼみはスカスカすぎず窮屈すぎず絶妙な隙間を作っています。
ヒーター。このへんは撮っただけなのでまったくわかりません。
~その他~
つり革は誰でも持てるようにか高低差がつけられているほか枕木方向にも3つがドア前に1列、ドア間に3列分配置されています。この枕木方向のつり革は211系を引き継いだとも言えるか言えないか。
網棚。先端が掴めるようになっています。313系では板状になりつかめなくなっていましたが211系を引き継いだと言えるのか通勤車としての配慮というのか。
実際問題掴めるところの多いに越したことはないのですが近年では通勤車を名乗りながらこの部分をわざわざ板状にしてつかめなくする事業者もいるにはいるので目立つ部分ではないもののさすがの配慮とも言えますね。
天井と照明。
~総合~
公式でも「通勤型」とか言っているように通勤電車として抑えるべきところは抑え、かつ211系や313系で物足りない要素を足しながらもあってありがたい要素はしっかり維持されています。
全く別物のよくわからない何かを仕上げるでもなく、逆に必要のない要素にまで固執するでもなく従来車の要素を引き継ぎつつ改善点は改善されている、従来車の正当進化系だと感じました。
また、数年以内に静岡県内にも投入されると言いますが今回乗車してみたことで一層それが楽しみになりました。入ったところで私の沿線にはほぼほぼこないでしょうけど。
このあたりで終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
2024-08-13追加分
袖仕切り
座席下部
座席上部
ドア
ドア
優先席
優先席
フリースペース