2つ曲線(または直線)の共有点の問題 高校数学
久々の高校数学です。以下のような「定理」があります。この「定理」は. 共有点(x,y)では、f(x,y)=g(x,y)=0 であるので,k,l がどんな値でも、kf+gl=0 となるのは,自明であるので、「定理」といっていいのかわかりませんが、この自明なことを使って解くと計算が楽です。例題1y=2x+5とy=-x+2の交点と原点を通る直接の式を求めよ。通常の解法は、y=2x+5とy=-x+2を連立して、交点(-1,3)を求めます。その交点と原点(0,0)を通る式は y=-3x問題の定理を使うと以下のようになります。k(2x-y+5)+l(x+y-2)=0これに(x,y)=(0,0)を代入5k-2l=0k=(2/5)lよって、(2/5)l(2x-y+5)+l(x+y-2)=0l≠0より、lで割って、2(2x-y+5)+5(x+y-2)=04x-2y+10+5x+5y-10=09x+3y=0y=-3xいささか、こちらの方が計算が大変でした。例題2円x²+y²-x-y-2=0と直線3x+y-2=0の2つの交点および原点を通る円の中心と半径を求めよ。この定理を使った解答f=x²+y²-x-y-2=0g=3x+y-2=0とします。k(x²+y²-x-y-2)+l(3x+y-2)=0が、原点を通るからx=0、y=0を代入。-2k-2l=0よって、k=-lこれをk(x²+y²-x-y-2)+l(3x+y-2)=0に代入すると-l(x²+y²-x-y-2)+l(3x+y-2)=0よって、-(x²+y²-x-y-2)+(3x+y-2)=0x²+y²-x-y-2-3x-y+2=0x²+y²-4x-2y=0(x-2)²+(y-1)²=4+1=5よって、中心(2,1)半径√5の円この定理を使わないと以下のようになります。x²+y²-x-y-2=03x+y-2=0を連立。y=-3x+2を代入x²+9x²-12x+4-x+3x-2-2=010x²-10x=0x²-x=0x(x-1)=0x=0、1よって(0,2),(1,-1),(0,0)を通る円の式x²+y²+ax+by=cとして、c=0a-b=-2b=-2a=-4x²-4x+y²-2y=0(x-2)²+(y-1)²=5ちょっと計算が大変かもしれませんね。例題3(1.4)と(-4.3)を通り、半径が√13の円の方程式を求めよこの定理を使うと以下のようになります。A(1,4)とB(-4,3)が その2点を直径とする円と直線ABの共有点です。その共有点を通る円の半径が√13 であるという条件を使います。 (求めるのは、図の赤い円と青い円です)ABを直径とする円は、円周上の点をP(x,y)とすると∠APB=90°だからベクトルAPとベクトルBPの内積は0です。ベクトルAP=(x-1,y-4)ベクトルBP=(x+4,y-3)だからf(x,y)=(x-1)(x+4)+(y-4)(y-3)=0ABを通る直線はy=ax+bとしてx=1,y=4を代入4=a+bx=-4,y=3を代入3=-4a+b連立して、a=1/5,b=19/5y=x/5+19/5よってg(x,y)=x-5y+19=0よって、ABを通る円の式は任意定数kを使って、(x+4)(x-1)+(y-4)(y-3)+k(x-5y+19)=0x²+(k+3)x-4+y²-(5k+7)k-12+19k=0{x+(k+3)/2}²+{y+(5k+7)/2}²=-19k+{(k+3)²+(5k+7)²}/4半径が√13だから-19k+{(k+3)²+(5k+7)²}/4=13を解けばいい。計算は略しますが、k=±1以上より(x+4)(x-1)+(y-4)(y-3)+(x-5y+19)=0と(x+4)(x-1)+(y-4)(y-3)-(x-5y+19)=0これらを展開して整理すると、(x+2)²+(y-6)²=13と(x+1)²+(y-1)²=13この定理を使わないと以下のようになります。(x-a)²+(y-b)²=13に(1.4)を代入し(1-a)²+(4-b)²=13(-4.3)を代入し(-4-a)²+(3-b)²=13この2式を連立し(1-a)²+(4-b)²=(-4-a)²+(3-b)²-2a+1+16-8b=8a+16+9-6bb=-5a-4を(1-a)²+(4-b)²=13 に代入(1-a)²+(4+5a+4)²=13(1-a)²+(5a+8)²=13a²-2a+1+25a²+80a+64=1326a²+78a+52=0a²+3a+2=0(a+2)(a+1)=0a=-2,-1よってb=6,1よって(x+2)²+(y-6)²=13と(x+1)²+(y-1)²=13この定理を使わない方がシンプルで楽かな?例題4異なる3点(2,2)(5,-7)(6,0)を通る円の方程式を求めよ。x²+y²+ax+bx+c=0 として(2,2)を代入4+4+2a+2b+c=02a+2b+c=-8....①(5,-7)を代入25+49+5a-7b+c=05a-7b+c=-74....②(6,0)を代入36+6a+c=06a+c=-36....③①②③を連立①−②-3a+9b=66...④②−③-a-7b=-38...⑤④-⑤×3-3a+9b=663a+21b=11430b=180b=6よってa=-4c=-12x²+y²-4x+6x-12=03元1次連立方程式を解くのが面倒ですね。この定理を使うと以下のようになります。最初に(2,2),(5,-7)を通る直線の式を求めておきます。y-2=-3(x-2)y-2=-3x+63x+y-8=0です。そうすると、2点(2,2),(5,-7)を通る円の式は2点(2,2),(5,-7)を直径とする円の式は、(x-2)(x-5)+(y-2)(y+7)=0 です。(例題3参考)そうすると求める円は、任意定数kを使って(x-2)(x-5)+(y-2)(y+7)+k(3x+y-8)=0となります。これが(6,0)を通るからx=6、y=0を代入4-14+k(18-8)=0k=1よって(x-2)(x-5)+(y-2)(y+7)+k(3x+y-8)=0にk=1を代入して(x-2)(x-5)+(y-2)(y+7)+(3x+y-8)=0x²-7x+10+y²+5y-14+3x+y-8=0x²+y²-4x+6y-12=0(x-2)²+(y+3)²=25この方が明らかに計算が楽ですね。