天生目理香(Nabatame Rika)です。
またしても、久々の投稿になってしまいました。
最近は、仕事で滋賀県の彦根市に毎週通っています。そろそろ準備して出かけなきゃ。✨💍✨
ジュエリーの方は新作が春頃できるかなぁと楽しみにしているところ。
日々、いろんなことありながら、一歩ずつ
頑張って続けていきますね。
ナースが歩むジュエリーの道 ~透明な輝きを求めて~ ⑦ 訪問看護ステーション開設
ご利用者さまとの信頼関係を大切に、心から安心していただける訪問看護ステーションを作りたい。
「すみません、これをテーブルまで運んでいただけますか?」。小上がりのテーブルを指さして、女性は笑顔で言った。
「はい・・・」。私は言われるままに、トレーにのった2つのコーヒーを運び、テーブルに置いた。
「そこに座ってください」と促され、小上がりのテーブルに座った。
そして、その女性も車いすを小上がりにつけ、両手を畳についたかと思うと、お尻を浮かせ、慣れた様子でさっと小上がりの畳に上がった。
対面した私たちは、改めてお互いに自己紹介をし合った。
宮崎かおりさん。
少し赤みがかったロングのサラサラな髪、「TOMMY HILFIGER」のピンク色のTシャツ。明るい声のトーンと屈託ない笑顔。
手の爪はピンク系グラデーションのジェルネイルが華やかに施され、右の薬指にはダイヤモンドの2連のリングが光っていた。
両下肢はない。
「来週、家族でハワイに旅行に行くから、来月から訪問看護をお願いしたいと思って。きょうは、ハワイに持って行く薬の準備をお願いできますか?」
私たちはこの日、これまでのお互いのいろんな出来事を話して、楽し過ぎる時間を過ごした。
本当だったら、宮崎さんの病気のこと、訪問看護のことをもっともっと話さなくてはならないのに、本題そっちのけで、旅行や趣味、家族のこと、ファッションのこと、メイクのことなど夢中でおしゃべりした。
2階でお仕事をされていたご主人さまが降りてきたとき、「しまった(汗)」と我に返り、薬の整理をして、この日は帰宅した。
宮崎さんがハワイ旅行から帰ってきてから、私が平松訪問看護ステーションTrustを離れることになるほんの少し前まで、宮崎さんの訪問看護は続いた。それは私にとって、とても得がたい時間だった。