フラワーモチーフジュエリーブランド

セレンディップジュエルの

天生目理香(Nabatame Rika)です。

久々の投稿となってしまいました。

 
いろいろなことがありながらもダメブロも地道に書いています。
薔薇が好きだった京子さんへ。今日は薔薇の画像です。
 

 
 
地道な努力(40歳どん底Ns.がジュエリーで輝く2260日㊴)


 ある日のこと
 Facebookに見知らぬ人からメッセージが届いていることに気付いた。

 Facebookは、セレンディップジュエルを始めた時、ホームページのショップ機能と連動させるためにアカウントを作ったものだった。ほとんど使っていなかったので、気付くまでに時間がかかってしまった。

 「理香ちゃん久しぶり~元気そうで嬉しい!! 山本京子です。覚えてる??旧姓橋本。あれから、波乱万丈いろんなことがあったけど今は幸せなんや~」

 めちゃめちゃインパクトの強いプロフィール写真の人からの突然のメッセージ。SNSにまだそんなに慣れていなかった私は、警戒心が先にたち、気が付いてから数時間無視してしまった。

 「え~…誰?! こんな知り合いいたかなぁ?!」

 ハシモトキョウコ…。

 考えているうちに、だんだんと記憶が蘇ってきた。

 「あー!!思い出した!」
 その瞬間、返信メールをするために指が動き出した。

 「あぁ~!覚えてますよ~!お久しぶりです!あの時はお世話になりました~。私もあれからいろいろありまして~」

 結婚したばかりの頃住んでいたマンションの近所の人で、偶然知り合いになり、ほんの数か月だったが家を行き来するほど親しくなった人だった。

 京子さんのお宅の庭に入ると、薔薇の香りがいつも出迎えてくれた。たくさんの種類の薔薇が咲いていて、薔薇のアーチをくぐって玄関の扉を開けると、バロック風の調度品がすぐに目に飛び込んでくる。

 そんな優雅な雰囲気のお宅だった。

 私の趣味とはちょっと違うのだが、微妙なラインで重なり会い、共感しあうものがある人だった。

 確かに当時からちょっと突き抜けた感じの「美人な不思議さん」だったが、久々のメッセージを通じて、さらに真っすぐ上に向かって突き抜けた感じがした。

 お互いにこの十数年間のできごとについてひとしきり報告しあい、懐かしんだ。昔の知人が元気で活躍されていることが凄く嬉しかった。

 そのあと、京子さんの方から、「このBLUEROSEのペンダント、素敵ね。買っちゃおうかな。」

 そんなメールの後、ホームページから注文が入った。
 「わぁ、ありがとうございます!」





 京子さんからの注文が何かの合図だったかのように、それから続けていくつもの注文が入り始めた。

 努力と情熱。SNSで地道に発信を続けること。
 釧路の大谷さんに教えていただいたことは、本当だったんだ!

 とっても感謝しつつ、注文してくださった方々のご希望をしっかりとうかがって、職人さんにジュエリーの製作を依頼した。

 5月に交通事故に遭った母の状態も安定してきていた。私は安心してセレンディップジュエルの仕事に専念できるようになっていた。

 2019年11月。交通事故から7か月。

 長野の寒い冬が始まろうとしている時季だった。

 ずっと入院していた母が退院の日を迎えた。

 自分の足で歩いて自宅に戻ってくることができた。

 

 

 

 

このstoryの①はこちらからお読み頂けます。

 

 

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