フラワーモチーフジュエリーブランド

セレンディップジュエルの

天生目理香(Nabatame Rika)です。

 

このブログは、今落ち込んでいて

出口が見えない人に読んでいただきたくて

書き始めたパーソナルStoryです。

 

 

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心の奥に深く突き刺さった言葉 (40歳どん底Ns.がジュエリーで輝く2620日 ②)

 

 その言葉は、心の奥に深く突き刺さった。

 

「あなたといると、私まで悪く言われるのよ。私を利用しないで!もう二度とこの部屋に出入りしないで!」

 

震災が起きる数日前の朝のことだった。

信頼していた上司は、激しい口調でそう言った。

勤務先の職場で、唯一心から信じていた人だった。全身の力が抜けていく。弱りきっていた心に最後のとどめを刺された感覚だった。

 

「私は、この人のことを利用したことがあったのだろうか?絶対にそんなことはしていない」

 

けれども、その場で反論するエネルギーは、なかった。小さく頷き、俯いたまま部屋を出た。

 

家に帰ると、床に座り込んでしまった。身体が鉛のように重く、動けない。何時間も同じ場所で呆然としていた。

 

この日以来、「食べる」という動作を忘れてしまったかのように食事も摂れなくなっていった。夜遅くに着替えてベッドに横になり、朝になるとまた着替えて出勤した。お風呂にも入っていなかったから、酷い身なりになっていったと思うが、外見を気にする余裕などなかった。

 

当時、私は職場内で孤立を深めていた。仕事を巡って根も葉もない噂を故意に流され、心当たりのないことで怒られたり、特定の人しか知らない私の評価や今後の進路についての情報が漏れていたり…。そんなことが度重なっていた。以前親しくしていた人も急にそっけなくなり、人に対する不信感と恐怖感に怯え、毎日のように泣いていた。

 

私の様子が変だった事に気がついていた人もいたはずだ。怪訝な顔で見られていることもわかっていた。でも、取り繕う気力はなかった。

 

私の信頼していた上司も、きっと辛かったのだろう。私のことをかばっていたために、さまざまな形で被害が及んでいたのかもしれない。申し訳ないことをしたと、今でも思っている。

 

私にも落ち度はあったのだと思う。でも、ここまで追い詰められ責め立てられるほどのことをしたのだろうか?それは、いまだにわからない。

 

詳しく当時の状況を書くことはできないが、とても理不尽な出来事だったということだけは言える。事実までねじ曲げられてしまったのだから。

 

今でも思い返すと心が荒み、周囲から常に非難の目で見られているような、あの感覚がよみがえってくる。

 

落ち込むとか、悲しいとかではない。心の機能の何かが壊れてしまったような日々だった。

 

そんな時、震災が起きた。

 

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