愛媛県も梅雨入りして、雨模様の日が続いております。そんな中、今回は浄瑠璃寺に行って参りました。

 ここは、四国八十八箇所霊場の46番札所となる寺院です。弘法大師を追って四国巡礼の旅に出た「衛門三郎」の故郷にある寺院です。「衛門三郎」は、四国遍路の開祖と呼ばれており、四国八十八か所巡礼の聖地のような寺とも言えるでしょう。

 古くは奈良の大仏造りの布教に訪れた行基が伽藍を建立してたことがこの寺の由来となっており、薬師如来の浄土である東方浄瑠璃世界からその名をとって浄瑠璃寺と名づけられました。

 この由緒ある寺にも「アジサイ」が咲いていました。前回の「松山総合公園(アジサイ花園)」では、パンケーキレンズで試写した画像でした。実は、後半の画像は、12-60mmで撮影したものだったのですが、手軽に使えるパンケーキレンズの良さを確認できました。

 しかしです。「アジサイ」のような草花を撮る場合、寄って撮影することが多く、やはり「ボケ味」の具合や、「花自体の色合い」の趣(おもむき)具合を求める気持ちが高まりますよね。まあ、それこそが、一眼レフカメラを所有する意味なんだとも思います。そうなると、パンケーキレンズではなく、かつてのカメラ通が神レンズと呼んだ「ED‐50mm」の出番となります。

 はい、「ED‐50mm」で撮ってみました。

 こんな感じでしょうか。「F値」が2のレンズですから、暗い場所でもシャッター速度を確保できます。そして、この有名な「ボケ味」。素人の自分でも「アジサイ」の生命感を感じる画像だと思います。自己満足ですが…。

 

 このように寄って、細かい花の部分まで表現することも得意です。「真花」の開花した部分を見事に表現しています。

さすがマクロレンズ。明るい短焦点レンズは、絶対に持っておきたいレンズですね。

 

 「蓮」の花は咲いていませんでしたが、一枚一枚の葉の表現力、感服しております。いや~、こんな表現ができるレンズが、2万円(中古)ですから、もう最高ですね。

 

 これが、今回のベストショットです。この白いアジサイの「白」の表現が一番印象に残りました。拡大して見た時に、何とも言えない表現となっています。柔らかい白い生地の絨毯に包まれたような「アジサイ」の表現に心が躍りました。

オリンパスのカメラは、世界の胃カメラのシェアの大部分を占めているように、「正確無比な表現力」が評価される大きなポイントだと思います。撮る時に、「こんな表現にしてみたい。」と心に思った、その通りに表現してくれるんですね。この白い「アジサイ」は、自分が心の中にイメージした、まさにそのままの表現です。画像を見た瞬間、ゾクッとしました。
 キャノンやニコン、ソニーなどのカメラは、「ウチは、こう表現しますがどうですか?」という声が聞こえてくるんですね。ですから、素晴らしい画像が撮れるけれども、ちょっと「機械的」なイメージを受けてしまうんですね。まあ、ど素人の意見ですが…。

 お金を出せば、もっと凄いカメラやレンズがあるのでしょう。しかし、まだしばらくはこのカメラとレンズの世界を楽しみたいと考えています!