今年の春の選抜高校野球は、群馬県代表の「健大高崎高校」が優勝しました。「健大高崎高校」は、「機動破壊」という新しい戦法で全国の高校を震撼させたことで有名ですね。「やまびこ打線」と呼ばれ、これまでの野球観を根底からひっくり返してみせた池田高校のように、新しい野球の提案だったと思います。

 監督の言葉によると、「打力のないチームが勝つために考えた作戦」だったそうです。かつての池田高校のように打力のあるチームなら、そのような作戦は必要なかったでしょう。しかし、打力のある強豪チームに勝つには、必要な作成であったのだと思います。甲子園では、「機動破壊」によって、破壊されるチームを見ながら、葛原監督はいいチームを作りあげたなあとしみじみ思いました。並大抵のご苦労ではなかったと思います。

 しかしです。なぜ、こんなことを書くかというと、昨日、「Smart News」にこんな記事が出ていたからなんですね。

 元横浜高校野球部長 小倉清一郎さんの話です。

「高校野球に求めたい『野球留学者の人数制限』センバツV健大高崎はベンチ入り18人が県外出身」というニュースでした。その中で、「~例えば、人口300万人以上の大都市にある学校は、試合に出られる県外出身者は5人、それ以外はの県は6人など。私学の経営は厳しいから、生き残り競争のためという議論もあるだろうが、今まで通り、入学は無制限でいい、試合に出場できる人数を5人や6人に制限するのだ。~」

 これはもう、自分が昨年のブログで語った内容と全く同じ内容なんですね。胸を張れ、川之江高校!(高校野球の裏事情) | TETSU日記Ⅱ(PART2) (ameblo.jp)

 もっと以前には、明徳義塾高校(高知)と嘉手納高校(沖縄)の対戦についても書いています。高校野球の裏事情 | TETSU日記Ⅱ (wordpress.com)

 この問題が、きっとこれから甲子園、ひいては高校野球の衰退を招いた元凶として取り上げられると考えています。もうお気づきの方もおられると思いますが、今年の高校野球はスタンドの観客数が激減してました。野球というスポーツは明らかに衰退の一途を辿っています。

 このブログは、これからもう少し力を入れて発信力のあるものしたいと考えていますが、もし高校野球の発展を願う方が閲覧していたら、今後、必ずこの問題がクローズアップされますから、自分なりの考えを持っていてほしいと思います。