大熊谷での朝。

 

今回もクマには会わなかった。食料のにおいに気をつければ夜の襲撃は少ないと思った。

 

ある調べによれば紀伊半島のクマは180頭ほどだという。広大な紀伊半島にたったそれだけなら、会いたくても会えないな。

 

出発だ。八知山線の見晴らしスポットに行ってみよう。前回と違って道が荒れ荒れ。

 

8/15の台風の猛威である。倒木を避けながら登っていくと見晴らしスポットに到着。

 

ここまでは何とか来れた。この先はさらに荒れている。

 
 

やばいなあ。

 

大台町の山々を見下ろす。

 

この見晴らしはトヨタ林道を越えている。

 

引き返す。降りてほどなく黄色いトラ車が停まっていた。タンクにYAMAHA250とある。こんなバイクあったっけ?

その付近で重機がガレ場を整備している。行きにはいなかったぞ。

さらに降りていくとダブルの溝があり慎重に抜けていく。

 

ここを重機が登るのはかなり難しい。

 

重機は山中に置きっ放しで、バイクで登ってきて作業をはじめたのかも。でなければ幽霊だな。

 

422号線に復帰し東へ。途中で滝谷の里公園へ立ち寄る。ここは2004年の台風で地すべり被害があった場所。7名が亡くなった。

(三重県HPより)
 

跡地は公園になりトイレと慰霊碑が建っている。

 
 

私が楽しくキャンプできたのも大台町の人々のおかげ。手をあわせてその場を立ち去った。

 

続いて422号線を北上しトヨタ林道へ。本線はほぼ走破しているので南側の枝道へ。新しめの作業道が広がっていた。

 

 

道が広いな。

 

分岐を進むと昭和風の林道が続いている。どこかに抜けるかとおもいきや崩落場所で行き止まり。

 

スタジアム級の息をのむ山体崩落であった。この枝道は災害対策用につくられた道だったのだ。

 

引き返す途中でとある枝道をみつけ進むとここにも崩落跡が。

 

向こうに途絶えた道が見える。

トヨタ林道も紀伊半島だったことを再認識。

 

さて422号線の北上を続け、プチ林道を総当たりする。誰かまとめてくれるとありがたいのだが情報がなくて・・・。ということで自分でやることにした。

 

大西谷線。舗装されているが奥に梅の木谷線という短いダートがあった。

 

続いて中木屋線。422号線から丸見えでかつ並走しているので、前から気になっていた。

 

砂防ダムが美しい。

 

進んでいくと河川敷が広がっていた。

 

さらに北上すると崩落箇所にぶち当たった。残念。

 

検証するために逆側から南下を試みる。湯谷トンネルの手前からダートに入っていくと続きの作業道が見えた。崩落さえなければ抜けられたな。

 

湯谷からは川沿いに別の林道が続いていた。

 

暑い。

 

 

水場を通るたびに休憩。

 

頭から水をかぶって息を吹き返す。雨の降らない夏、上等じゃないか!

 

トンネルの先にも分岐がある。こちらは舗装路だった。広場で記念撮影。

 

さらに422号線を北上しヘアピンから右折する分岐へ。廃道に近いので引き返す。

 

続いて大宝山線へ。どうせ短いしと思い進んでいくと、地図にない全伐採エリアを発見。

 

ワイルドだ。

 

作業を終えて1-2年というところか。広大な空間。

 

眺望がすばらしい。

 

バイクを停車させたらパタリと倒れてしまった。

 

レバーは・・・無事だった(笑)。

 

次は小宝線。ダートだがすぐに崩落があり進めず。

 

続いて野止好線。舗装路だった。水浸しが何百メートルも続く信じられない状態。

 

側溝はあるんだけど土砂がうまい具合にせきとめていて流れださない構造。自然がつくりだす不思議である。

 

最後は時尾線。

 

あれ、おととい走ったじゃん。

 

ふう、これでほぼ走破したんじゃないだろか。422号線沿いプチ林道でのおすすめは中木屋線と大宝山線に決定!

 

頭で整理できないほどプチ林道を走りまくる、忙しい旅であった。