近況 6/23~26に福井県の九頭竜を旅してきました。野生のクマを目撃するなど大自然に圧倒されました。いや、無事でよかった・・・。

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さて5/26-28であるが・・・。休暇をとって3連休。三重県に遠征に出かけたのである。目指すは青山高原だ。

青山高原は名古屋人にとってあこがれの避暑地であり別荘街が乱立しているらしい。山のてっぺんには風車がたくさんそびえているんだって。

伊賀を経由して163号線で東へ向かい、槙野谷線のゲートへ。



舗装とダートが断続的に続く。








見晴らしが良くなってきた。




倒木により引き返す。残念。


ああ、風車が見れなかった。



津市の山中のため池をうろつく。よし、ここを野営地とするっ。




夜になるとホタルがちらほら。鹿が山の上から「キーーー」と威嚇してくる。山奥には人はいないけどケモノ達のなわばりだらけだ。



朝を迎え、さっそく青山高原の探索を開始する。青山高校のあたりから廃れた別荘街に入っていくが・・・。

舗装路ばかりだ。


ここも実は舗装路である。


わずかばかりのダートの横に給水塔が建っていた。


バブルの名残りであろう。コンクリで囲われていて金がかかっている。

成果なく場所を移動する。旧東青山駅を見学することにしよう。

リベラルパークのそばのダート。近鉄列車の線路が見えた。



西へ向かうとダートに。

遠くに見える滝らしきもの。なんだあれは?



あのコンクリの上に道が続いているようだが崩落していて近づけない。


バイクはおろか、歩きでも無理だぞ?

あきらめて撤退した。

既に12時をまわっているが成果なし。こんな遠くにきて手ぶらで帰るわけにはいかない。

青山高原には見切りをつけて大台町のトヨタ林道に行くことにした。

2時間かけて到着。黄色いゲートをくぐるとダートがはじまった。




行き止まりもあるが分岐を進むと果てしなくダートが続いている。よし!






林道名があるのになぜトヨタ林道と呼ばれているのか?

後でわかったのだが北半分が芦谷線、南半分が滝又線であり、まとめてそう呼ばれているようである。

コンクリの洗い越しがやたらに多い。

20か所はあったと思う。林道がいかに丁寧に作られたかがわかる。






広域基幹林道と比べると道幅、排水性、ガードレールなどの点で劣るものの、国有林の林道と同等の上級なつくり。つまり、昭和の最高スペックである。

グレーチングはまさしく国有林のそれである。


 

途中で森林組合の軽自動車とすれ違う。道の整備に余念がない。


 

いよいよ最高地点に向かう。



最高地点とおぼしき作業場。眺望がよい。


 

下っていく。コンクリの洗い越しヘアピンが多数。




南端出口に到着。看板があった。


 

林業王の諸戸家が100年以上維持してきたものを、2007年からトヨタ自動車が引き継いだとのこと。なるほど。

 

日本有数の多雨地帯で育まれる良質の木材が繁栄を支えたこと。

コンクリの洗い越しがたくさんあるのは多雨への備えであること。

多額の納税があるからこそ、自治体の林道建設にも潤沢な予算が投入されたこと、

が推察できた。

 

今では細々と維持されているこの山林が、IT長者もびっくりする巨万の富を生んだのだ。

一介の通りすがりにすぎない立場ではあるが、100年の歴史に思いをはせ、その場を後にした。

 

さて、野営地を探そう。ここは大台町である。大台町といえば大台ケ原。

私の頭の中では「ザ・紀伊半島」であり、秘境中の秘境だと思っていた。

 

だが町の中心部は大台ケ原から30km離れており、イオン系スーパーもあるしガソリンスタンドもある。普通に都会じゃないか(笑)。

 

ため池周辺を徘徊する。



細い道を進むと広場があった。よし、ここを野営地とするっ。



 

夜になるとまたしても鹿が威嚇の声をあげていた。

 

つづく