ジャズピアニストの黒田京子さんのトリオを生で最前列で聴かせていただいたときのことです。
黒田さんがライブハウススタッフにピアノの鍵盤側に日本の足の真鍮製の回転足(キャスター)の向きを「ハ」の字にするように、演奏直前にスタッフに指示していたのを見ました。
調べると、諸説あったり、向ける方向の好みがあるようですが、標準はやはり「ハ」の字でした。
要は向けた方向に音が流れて、よく聴こえるそうなんです。
クラシックコンサートでは90%以上というか、ほとんど「ハ」の字です。
皆様もグランドピアノを使ったライブやコンサートに行かれたら、キャスターの向きにも開演前や帰り際、休憩中に観察してみてみると面白いです。
違っていたら、拘りがないか(滅多にコンサートないホールではスタッフの無知から運んだままの方向とか)、逆「ハ」などなら特別のピアニストの拘りかもです。