TELEFUNKEN EL156PPアンプと万年筆10周年記念 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

「真空管の帝王とされるEL156 PPの音質 もはや電気の音ではなかった」との表題で、現用のTELEFUNKEN EL156PPアンプを発表したのが2012年12月15日

 

 


晴れて本日10年間を経過して11年目に突入出来ました。



音質は飽きるどころか、内外の100万単位の真空管アンプからハイエンドトランジスターアンプに聴き劣りすることがないばかりか、これでないと出ない優れた楽器表現や声があります。


ドイツ真空管技術のある意味集大成。真空管の帝王として、レコードのカッティングアンプから、大電力が取れて丈夫と医療機器から工業機器にまで利用範囲が拡大。


戦後それなりに作られたので、安くはありませんが、ドイツのオークションなどで今も手に入ります。



上記日記も2万回以上閲覧いただいている自分の過去日記の中で最高アクセス数をいただいています。



そうして、この10年間、故障もなく、真空管は整流管以外は当初のままです。



使用時間は、7年間は旧音楽室でソナス・ファベール/ガルネリ・オマージュを鳴らすパワーアンプはこれしかありませんでしたから、平日は12時間以上。
休日は24時間、連休なら48時間以上電源入れっぱなしも普通でしたので、ジャズ喫茶の業務用よりはるかに長いと思います。

なのに故障なしは当初の設計とパーツ選択にミスはなかったものと思います。

おそらくここがという部分について、アンプを自作される皆様の参考になれば幸いです。


・シャーシに放熱穴は設けない部品配置


普通は真空管ソケット周りに空ける放熱穴など穴という穴は一切アンプ表面にはありません。



ソケットは裏側に付けられるのが大半の中、あえて外側の表面側に取り付けてあります。

これによって高温を発するEL156の発熱が、足を通ってソケット、内部に熱が伝わりません。



熱に弱い部品は外に出す

熱に弱い部品といえば、化学変化で蓄電放電を繰り返すコンデンサーです。

特に熱に弱いマロリーの電解コンデンサーは真空管から一番離れた後ろ側に配置。


手前の同じような真四角だったり、缶タイプのコンデンサーは電解に比べれば熱に強いWestern ElectricやAEROVOXのオイルコンデンサーです。


・部品は最低限数で

上記のとおりの熱設計のため、シャーシ内部はトランス結合回路もあいまってこんなに部品は少ないです。



配線そのものも、取り回しもWestern Electricアンプを範としています。

部品が少ないこということは、それだけ部品劣化を少なくし、また故障時の対応も素早く出来ます。

この文献がかなり参考になりました。



なお自分は文系の大学卒で高校でも電子工学は習いませんでした。

たしかに中学生のときの技術家庭で、同級生はインターホンや6石トランジスターラジオキットの組み立ての中、そんなのはいつでも作れると、トランジスタープリメインアンプを作りました。

CR型フォノイコライザー内蔵、トーンコントロール、ラウドネス回路まで設けた市販メーカー品のような外観に、中学校で話題になりました。

担任からは長野高専に推薦状を書いてやるからと言われたのですが、まだ将来の進路を決めていなかった自分は普通高校をチョイス。

結局物理や数3、化学が好きになれず、文系としてしまったのです。

理系の中でも電気が好きであっただけでして(笑)

こうして、学校で学べる機会もなく、電子回路設計のド素人のままでしたので、電子回路のイロハの本から、特にメーカーでの実戦経験を惜しげもなく書かれていたイトケンこと伊東健一さんの「アース」シリーズは全部、何度も読みました。

そうして実際にWestern ElectricやALTECの業務用アンプの中を観察して、長期安定動作する回路と部品配置。
そうして高音質と壊れない部品とは何かを実地の機器に学びました。自分のアンプはすべてWestern Electricの増幅回路が基本です。

 

すでにレポートのとおり、1千万円を超えるパワーアンプの中には全部か一部を真空管として入力トランスや段間トランスを使ったアンプを見ると、その選択に間違いはなかったと思っています。

しかし、ここまで至るのに30年もかかってしまった次第です。

 

そうして職場で使っているSAILORの14金ペン先の万年筆も10年目に突入しています。



真ん中ので、柄に2013年12月7日に作ったと刻印を入れたものをSAILORから直接買ったものです。

手前の21Kは外で使っています。
新社会人のころの上司から、客先で下に見られたり、舐められないように客先に出す文具品はこういうのにとモンブランの万年筆を示されたことがきっかけです(笑)。

だからボールペンは20年は使っている金色軸のCROSS1択。
しかし気に入っていて家で使っているボールペンは1本100円のフランスのBIC(笑)。