上野通名さんのチェロの音色の出し方 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html



使用楽器は1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)で、弓は匿名のコレクターよりF.Tourteを、それぞれ貸与されている。

このチェロ演奏を最前列の真ん中、チェロからの距離は僅か3m位と、まるで音楽室のスピーカーとリスポジの自分の耳の距離に近いです。

運指など演奏の詳細も丸見えです。

後述の通り、想像もしていなかった驚くべきチェロの音質のコントロール法を見つけました。

運指、弦押さえまでは素人まで誰でも。

ところが、上野さんは、数秒単位で右足を上げる、今度は左足を上げる、挙げ句は両足を上げる、踏ん張る。

つま先を上げる、かかとを上げる、左右ともなら、右足はつま先、左足はかかとを上げるetc

まるで、両手、両足を常に動かしたドラマーしていたころを連想しました。

ドラマーは、そうでもしないと、バスドラム、ハイハットといった楽器部分が鳴りませんから。

チェロはそんな必要がないのになぜか?

軀を伝わってステージ床に伝わるチェロの音振動コントロールからと見ました。

耳を澄ますと、これがまるで音の強弱、エコーの長さ調整のような微細な音色変化に繋がっていたからです。

弦楽器とステージ床との関係は前橋汀子先生か、当時は景気良かったTRIOのトリオレコード専属、トリオの社長からストラディバリウスのバイオリンを与えられたの天満敦子さんがどうして裸足でステージに立っておられるのかの回答にもありました。

「バイオリニストは床にいかに踏ん張れるかが大事。音に大事だから」と。バイオリンの音振動が身体(骨?)も振動させて、それが足からステージ床に伝わって、床を震わして音になる。

さてそういう観点で下記オクタビアレコードのSACD/CDハイブリッドから耳を澄まして聴こえるかで皆様の音響グレードがわかるかもです。

これもオーディオ良し悪し判別、秒殺キラー音楽ソフトです。




受賞歴も華々しいです。
2021年、ジュネーヴ国際コンクールのチェロ部門で日本人初の優勝を果たし、併せてYoung Audience Prize、Rose Marie Huguenin Prize、Concert de Jussy Prizeと3つの特別賞も受賞。

パラグアイで生まれ、幼少期をスペイン、バルセロナで過ごす。13歳のとき、第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで全部門を通じて日本人初の優勝。また、第6回ルーマニア国際コンクール最年少第1位、ルーマニア大使館賞、ルーマニア・ラジオ文化局賞を併せて受賞。ほかにも第21回ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、第11回ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第2位。
次々と国際舞台で活躍し、これまでソリストとしてワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ロシア交響楽団、 読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など国内外のオーケストラと数多く共演している。また、ジャン=ギアン・ケラス、ダニエル・ゼペック、ホセ・ガジャルド、堤剛、諏訪内晶子、伊藤恵らの著名なアーティストと共演して好評を博している。

放送では、NHK-BS「クラシック倶楽部」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、「ブラボー!オーケストラ」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などに出演。

桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース全額免除特待生として毛利伯郎に師事し、2015年秋よりオランダの名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイに招かれて渡独。デュッセルドルフ音楽大学でコンツェルトエグザメン(ドイツ国家演奏家資格)を満場一致の最高得点で取得した。2021年からはベルギーのエリザベート音楽院にも在籍してゲーリー・ホフマンに師事。更なる研鑽を積みながら、主にヨーロッパと日本で活発な演奏活動を行なっている。

公益財団法人日本演奏家連盟宗次エンジェル基金、ロームミュージックファンデーション、第44回江副記念リクルート財団奨学生。岩谷時子音楽文化振興財団より第1回Foundation for Youth賞、第6回岩谷時子賞奨励賞、京都青山音楽賞新人賞受賞。令和3年度、文化庁長官表彰を受彰。


そんな彼だけなのか、他のチェリストもそあなのか、似たような席からウクライナのチェリストの演奏を同じ軽井沢大賀ホールで聴きますので楽しみです。


今回の演奏曲は
ブリテン: チェロ・ソナタ ハ長調 op. 65
シューマン: 5つの民謡風小品 op. 102
ドビュッシー: チェロ・ソナタ ニ短調
ベートーヴェン: チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op. 69

【アンコール】
①シューベルト :セレナーデ
②ドビュッシー :星の輝く夜


SACD/CDには

【収録情報】
● J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013(チェロ版)
● ヒンデミット:ピアノとチェロのための3つの小品 Op.8より第2曲『幻想小品』
● ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
● ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
● プーランク:チェロ・ソナタ FP.143

 上野通明(チェロ)
 須関裕子(ピアノ)

 録音時期:2022年1月16-19日
 録音場所:群馬県、高崎芸術劇場
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)