真空管アンプの端子メンテナンス | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

いよいよ来年で製作から11年目に入るテレフンケン EL156プッシュプルモノラルアンプ。1日15時間連日などの酷使に関らず、故障もなければ、整流管以外の交換もまだ不要です。



だいたい涼しくなる10月ころから4月、今年は涼しかった5月中旬まで使いました。

暑くなってきて、トランジスターアンプのトーマンにも交代してしばらく。

前からそうしようとした、真空管アンプの端子クリーニングをしておくことにしました。

一番多く消費するベビー綿棒が欠いていたので、Seriaに買いに行って、極細、普通、太い綿棒3つを用意。



メーカー社長から、高熱になる真空管アンプのソケットや足に使って構わないことの確認ができている、アコリバの導通向上クリーナーは今回も。


洗浄と導通向上が同時にできるのと、クリーニング後はサラサラして、スクワランオイルなどのように、いずれ酸化したり、黒くなって固着するようなオイルがベタッと残らないのが気に入っています。


中に入っている微量なカーボンなどを均一に拡散させるために何度も振って綿棒先にスプレーしては真空管ソケット内と真空管足を。



半年使用で、結構綿棒が黒くなりますね。



真空管は数百ボルトの高圧がかかっているので、埃や汚れを呼びやすいそうです。

電流は僅かでも数万ボルトのコロナ放電方式のマイナスイオン発生器を壁際に置くと、高圧から発生した静電気が呼んだ汚れが壁に付着して、壁が黒くなるのと同じ原理のようです。

実際にあった話しで、店内でタバコ吸いが許されていた時代のジャズ喫茶で使っていたLUXの真空管アンプの修理は仲間が拒否していました。

見てわかる長年の埃のみならず、タバコのタールやニコチンが端子のみならず、膜のように内部部品にも茶色く付着。
発がん性物質のタールがべったり指に付くのを嫌って。

また20年ソケットなどの洗浄もしないで使った真空管アンプは、ソケットと足の導通が汚れで失われて鳴らなくなっていた個体も見ました。

鳴らない前に、相当な音質悪化があったはずで気づけなかったのか。

いままでは再稼働のときにクリーニングしていましたが、仕舞う前に綺麗にしておけば、涼しくなってきたら即座にベストな状態でこのアンプを稼働できますね。

RCA端子の中からスピーカー端子の接触部分もせっかくなのでクリーニングしました。



なおTELEFUNKEN EL156はあまりの高熱と経年劣化で袴のピン部分がもげやすいです。



こうなるとどちらが前で後ろかわからず、前後反対にもソケットに嵌ってしまいます。

足の形状にくびれがあって、確実にソケットに噛んで、外れにくいという、医療機器にまで使われたプロ用真空管ならではの工夫です。
マジックで頭頂に↑でわかるようにしています。