クロックケーブル対決 SOULNOTE対アコリバ | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ヤフブロから移ってきました。
ゆるゆるニャンコとツバメ、動物と音楽とオーディオでまったりした日々をおくっています。

オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

SOULNOTE X-3外部クロックのクロック端子はSMAという特殊端子です。

 

SMA端子は軍事用とのことで、おそらくねじ込む構造のため外れない構造が信頼性を要求される軍事用途に使われているのでしょう。

しかし、クロックケーブルのインピーダンス50Ω整合のプラグにはBNCもあり、BNCプラグもロック式ですから簡単に外れるものではありません。

 

SMA端子の機材側端子はネジが接触で緩まないように奥に引っ込んでいるため、その小ささと合わせて着脱が非常にやり難いです。

 

 

 

 

これがオーディオ店などでも不評で、この小さなプラグ先を回してネジで本体に固定させるにあたって、指が太いと回せません。

 

芯線からのプラグ内部が髪の毛3本?ほどの細さで、比較試聴で付替をしているときに、中心部が折れたり、引っ込んでしまったり・・・

 

BNCというものがあるのに何故わざわざ扱い難いSMA端子を採用したのか?

ソウルノートはBNCと比べて遥かに高精度で音質的にも優れているからと、その採用理由を主張していますが、衛星を使ったクロックにしても数百万する超高額クロックにしても、スタジオ機材にしても皆、端子はBNCです。

 

現在、SMAプラグのクロックケーブルは知る限りSOULNOTEの付属ケーブルと132,000円の別売のRCC-1というケーブルしか市販されていません。

 

後述のとおり、このクロックは付属ケーブルではまったく生きず、別売ケーブルが必要になります。

ならば最初から付属させるべきと思います。

この手法はかつてマーク・レビンソンがライン入出力端子を一般的なRCAやXLRにせず、LEMOやFisherにして高額な自社製専用ケーブルを売り付けたことを思い出させます。

 

 

 

まずは付属ケーブルとこのRCC-1との比較です。

なお、付属ケーブルはアマゾンで千円前後で売られているCoolotic 2セット 0.5米 BNCオス - BNCオス同軸ケーブル RG316 RF同軸ケーブル 50オームケーブル高耐久 同軸ケーブルというものに近いです。

別売のSOULNOTEのクロックケーブルとは比較になりません。

というか、この付属品なら、クロックを買う意義はないですね。

内蔵クロックと大して変わらないどころか、ノイジーで雑味が増えてかえって悪化したようにすら感じます。

 

いってみれば、付属赤白RCAケーブルのような。何もなければすぐに聴けないから付けましたというレベルです。

 

おそらく大半のSOULNOTE X-3外部クロックを買われた方は別売クロックケーブルを買われているのではないでしょうか?

これしか選択肢がないのですから。

しかし、このソウルノートの132000円のSMAクロックケーブル、僅かに音像定位が良くなるというか、ピントが合うような効果はありますが、この値段に見合った効果かと言われれば微妙です。

 

では、唯一特注に応じていただいたアコースティックリバイブ製のSMA端子クロックケーブルと対決させましょう。

 

 

 

 

音像定位が多少向上する程度だったSOULNOTEに対して、アコースティックリバイブのクロックケーブルは音像は明瞭かつ実在感を伴って立体的に定位しますし、なによりも音場の広がりが圧倒的です。

ノイズが取り払われて見通しも良く、奥行きや高さも拡大します。

雑味や歪もなくなり、ボーカルも滑らか艶やかになります。

 

アコースティックリバイブ石黒社長は、「SOULNOTEが13万なら、うちのは100万で売ろうかな?」とロイヤルオーディオ部長に冗談を言ってましたが、実際それ以上の差があるように感じました。

 

アコリバのクロックケーブルは導体や絶縁、介在、シールドなど素材の優秀さはもちろんのこと、S/N比が圧倒的に良くなるのはファインメットビーズによるノイズ除去機能が効いているような気がします。

何故ならば発信器であるクロックは大量のノイズが発生してしまい、そのノイズはクロックケーブルを通じて同期させた機器へと流れ込んでしまうのですから。

 

石黒社長によれば、このSMA端子の特注クロックケーブルは導体がPC-TripleCであれば、定価88000円ほどで作れるそうです。

ソウルノートより安いですね(苦笑)

 

ソウルノートユーザーがX-3外部クロックを活かすも殺すもSMA端子クロックケーブル次第なのは間違いありません。

 

このクロックケーブルの選択を始め、電源ケーブルの交換や電源の取り方など、クロックは使いこなしが出来ないと、お金をドブに捨てることになり兼ねないことがこの後の様々な実験で明らかになって行きます。