今回、お願いして自分の所有する初期型SPUのインピーダンス測定を終えたものと、アコリバ石黒社長所有の比較的新しいシルバーマイスターというSPUをお持ちいただいて比較試聴してみようというものです。
初期型
シルバーマイスター
ところで、現代でもOrtofon SPUだけでこれだけの種類があります。
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今のどれがそうなのかわかりませんが、初期型のマグネットはアルニコ磁石タイプ。今のSPUの大半はサマリウムコバルト磁石と聞いています。
今回お持ちいただいたシルバーマイスターは銀線のほか、マグネットはサマリウムコバルト磁石だそうです。
またインピーダンスの実測は、SPU初期が2Ω、シルバーマイスターは1.5Ωだったそうです。
同じSPUといってもインピーダンス一つ、マグネット違いなどいろいろあるということに注目です。
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これは既述のMCトランスの受けインピーダンスと完全に合わせる意義に繋がっていきます。
トランスはARAI LabのMT-1の中から2Ωタイプを用いました。
フォノアンプはエージングが終わった是枝フォノです。
シルバーマイスターの方が現代的な音でレンジも広く、細かい音も拾えているように聴こえます。
ところがしっかり聞くと、位相の正しさからの広い正確な音場、音楽的なバランスの良さなどからはSPU初期の方が明らかにいいですね。
メーカー勤務のブロ友さんからは、初期型から改訂する理由の殆どは、「性能向上」よりも、資材からの「物資供給が困難だから原材料を変えてほしい」や、生産から「作り難いから、作り易く改良してほしい」という事が多いですからね~~と
アナログ復活にあたって、この初期型SPUの活用も命題でした。
いろいろな海外オーディオ名器には初期型の方がいいことが多いですが、SPUお前もか!と感じました。