今回のインシュレーター&オーディオボードの比較試聴後にセッティングが決まり、とても良い音になったので、大量のインシュレーター&オーディオボードを貸し出しで送って頂いたアコースティックリバイブの石黒社長をお礼がてらお招きしたところ、元プロのコーラス歌手の社員さんと群馬のDJ界の重鎮を伴って来訪してくださいました。
実は、この後レポートすることになる「外部クロックのケーブルと電源のとり方」の実験を手伝っていただく目的の他、今回やり忘れたインシュレーターやオーディオボードの試聴を手伝ってもらう目的もありました(笑)
同行された重鎮DJの方も元プロコーラス歌手の社員さんも、開口一番「外に漏れ聞こえる音から違った」、「いい音だねえ」と拙宅の音質に太鼓判を押していただけました。
さっそく、やり忘れたインシュレーターとオーディオボードがあるのでセッティングを手伝って欲しいとお願いしたところ、アコリバ石黒社長は「こんなに良い音になってるのですからやらなくていいでしょ」と乗り気ではありません。
しかし、せっかく３人も来てくれたので大変なセッティング替えをする比較試聴をするには今しかないと無理にお願いしてやることに(笑)
まずはクライナのインシュレーター D-PROPからです。
これもよく雑誌や販売店で取り上げられるインシュレーターですね。
ダブルスパイク構造にスティッキー溶液という液体が封入。
公式サイトによると、メカニックダイオード構造の２段階のスパイクを通ることで、機器の振動エネルギーを外部に逃がし、特殊溶液で効果的に減衰。さらに絶縁効果により外部からの振動は無効化。実験データで解明された前例のない技術ですとあります。
わざと聞き慣れない難しい用語を使った説明文に加え、データまで掲載してるため、かなりの効果があるのかと期待してしまいそうですが、やはり実際の試聴に勝る確認方はありません。さっそく御三方にお手伝い頂き実験開始です。
あれれれ！ これまでローエンドまで綺麗に伸びていた低音楽器がごっそり消えてしまいます。
中高音の質感も安っぽくなってしまいました。
元の音のトーンバランスが完全に崩れて、ハイ上がりになってしまいました。
これでは全くお話しになりませんね。
石黒社長もほれ見たことかという顔をされています(苦笑)
実はこのクライナ D-PROP、何となくメタリックな響きに嫌気がさして、スーパーツイーターの重しになっていたものでした。
もっともらしい理屈説明や、測定データも実際の音がこれではダメダメですね。
怪しいダイエット商品広告にしか見えなくなってしまいます。