大瀧詠一さんのオーディオ | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

大瀧詠一さんのご自宅兼スタジオのオーディオ環境はJBL大型モニターを使っていた(かつての松任谷正隆さんも同じ)ことなど断片的には聴いていました。

大瀧詠一読本に当時、今はなきダイナミックオーディオ池袋店店長として、店が終わると福生まで車を飛ばして毎日のように、夜中まで大瀧詠一さんの自宅で音実験された経緯が書かれていました。


詳しくはこの本をお読みいただきたいのですが、概要だけでも。

大瀧さんの好みの音は中域がしっかり、たっぷりした音が好き。


CDはスチューダーのA730を一発で気に入られた。

スピーカーはJBL4430から最終的には4344。

アンプはマッキントッシュC34V、パワーアンプはやはりマッキンのMC1000。

壁コンセントで音が変わることに驚き、部屋中のいろいろな壁コンセントにA730を繋ぎ変えては音の違うよexclamation
結局すべての機器別に信濃のクリーン電源HSR1000を6台。

200Vの方が音質が良いが、作り手として現実的な環境から離れてはいけないと、音が良すぎては仕事にならないと100Vに戻された。

乾電音池でも音が変わると、ウォークマンプロの電源にマンガン、アルカリ、ニッカドを試して、マクセルの青いラベルが音がいいと結論。クラシック向きと。

CDは一枚一枚音質が違うから、同じCDを5枚は買って選別されていた。
音像の重心が低いものを好まれて、同じCDを次々かけては、プレス機の音の違いを検証したり、「ドラムのキックの深さやシンバルのキレが一枚一枚違う」と選別。

オーディオも同じで、「製品のキャラクターは、1台だけでは分からない」と。だいたい3台同じ製品を買われた。

プレーヤーはトーレンスのプレスティッジに落ち着く。「最初からこれがあれば、(デジタルとアナログの)互換に苦労しなかったのに」(笑)。

媒体によって音質が変わってはならないがポリシーで、デジタルとアナログの音合わせに神経を砕いていた。

ヒッチコックの裏窓の映画は画角が異なって、監督の意図が反映されていないととても怒っていた。
オーディオでも、作り手の意図を正確に知りたい、フィルスペクターのレコードをかけたら、「こういう音を目指したはずだ」とか、「このバスドラムのキックやシンバルはハル・ブレインが本当に出そうとした音とは違う」などといった視点。

よい音の一歩手前の音がお好きだった。