SONYスピーカーその後 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

SONY SS-NA2ESpeとても気に入って聴いています。



低音

気に入っているのはまずは低音楽器、コントラバス、エレキベース、バスドラムなどリズム楽器の再生音です。

リアバスレフ穴が2つ開いています。


どうもこれで低音を稼ぐというよりも、エア抜きの役割が大きいと見ました。

というのも、バスレフ、いや長岡派スピーカーや塩ビ管スピーカーに代表される、小口径でも20Hzまでのレスポンスがあるというような無理?な低域伸長が一切なく、ユニットの鳴りのとおり。
出なくなった部分は諦めるのを徹底しています。
ここは価格comですべての人が満点とする中で低域の質として同様の指摘があります。

兄弟機のSONY SS-NA2ES
https://review.kakaku.com/review/K0000140729/#tab

うちのはそのピアノブラックモデルのSONY SS-NA2ESpe
https://review.kakaku.com/review/K0000468409/#tab

実際にこの下位モデルの小型2ウェイと低域の下限が45Hzと同じです。

さらに設計が愛用のソナス・ファベール/アマティ・トラディションなどの現代スピーカーと同じく、上の2個でほとんどの帯域をカバーして、下の2個のウーハーはおそらく300Hz以下のサブウーハー帯域での使用でしょう。

小型2ウェイでは出ない、クラシックなどでのコントラバスの支えが実にいいです。

右のソナスの足元をご覧になれば、下位モデルなどの小型2ウェイも結局はスピーカースタンドに乗せますから、専有する床面積はこのトールボーイと同じなのですよね。



スタンド代も不要になりますし、こちらにして良かったです。

聴き疲れしない

職場では半日、1日Amazonからの音楽を流しっぱなしにしても、耳が疲れることはありません。
職場のBGMだけに大きな音を出せないので勿体ないくらいです。


音痩せしない

試聴会のような、うるさいヨドバシアキバのようなところでの、中から大音量から音量を絞ると、おいしい音質が消えてしまうスピーカーがありますが、幸いこれがない。
ないからBGM音量でも使えるとチョイスしました。


声や金管などミッドからハイは素直で、どちらかというとソフト傾向です。

これがたまたま行きつけのオーディオ店で1本9万でしっかり音質確認して中古で買えたのですからバーゲンプライスです。

KaNaDe02ボードにアンダーも効果を発揮しています。


スピーカー


欠点

欠点はある程度トルクあるアンプが必要で、トーマンThomannS-75 MK2のプロ用トランジスターアンプなら問題ありませんが、トライオードの300Bシングルや、エレキットのEL34シングルでは鳴りが弱くなります。
低音も緩すぎてエレキットは繋いでいません。

さらにサランネットの「SONY」マーク。
一緒に聴いた友人が「SONY」のロゴがなければ・・・・
ショップも上からB&Wでも何でもシールを貼り付けてと。

それだけ、SONYには良いスピーカーというブランドイメージがないのですね。

これも公式サイトを見ても、なにか技術訴求で売ろうというものではなく、音質本位の耳で作ったスピーカーと思われます。

消費者にも責任があって、このスピーカーを1人で開発した方が最初に末席で関わったイタリア語で「人の声」と名づけられたLa Voceシリーズのスピーカーシステム、SONY SS-A5 La Voce ¥99,000(2台1組、1989年発売)
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss-a5.html



SONY技術と音楽プロデューサーのかないまる氏ほか、わかる方は音が良かったと言われますが、まったく売れなかったそうです。地味な外観やウーハー口径は20㎝しかないとか、軽いとか、何か特別に訴求する新素材などもなく・・・

当時2本10万予算で売れたのは、30cmウーハーを備えた3ウェイタイプ。
海外では壊れた音とされた長岡鉄男さんが評価した重さ追求の30cmウーハーを500Hz以上まで引っ張って使った3ウェイ一連のものです。

リズム音痴、低音楽器の判断力がないの大半の日本人を彷彿される話です。

 

日本では専業メーカーですら音感覚は怪しいもので・・・・元サンスイ技術者でイシノラボ代表、平野さんがイギリスからその後ヒットスピーカーとなったスペンドール、BC2を持ち込んで輸入するかどうかの会議で鳴らしたそうです。
幹部からスピーカー技術まで全員、こんなん売れるの?と賛同は皆無だったと述懐されているとおりの音感覚だったのでしょう。


ショップも言われていましたが、今でもSONYのブランドが販売の邪魔をしてしまうようで、これだけの海外勢と互角に戦えるハイコスパのスピーカーなのに、置いてある店がほとんどなく、SONYの支店でも行かないと耳にする機会がないことです。

自分ですらノーチェックで、店頭での音を聴いてびっくりしましたから。

現行品です。多くの方の耳にする機会があればいいのと、そろそろ後継モデルもトップモデルともども出ないことです。

DIATONEも久し振りに発売した2ウェイを最後にホームオーディオスピーカーから撤退するとか。また三菱スピーカー造りの技術の伝承が途絶えてしまいます。

SONYもそうならないように頑張ってほしいですね。