仮想アースはアコリバから10年以上前からあったものの、各社からの仮想アースはここ数年なので、アースケーブルも接続方法も何かセオリーがあるかというとないようです。
なお仮想アースの選び方はのちの実験で以下にまとめてございます。皆様の仮想アース選びの参考になれば嬉しいです。
「アースケーブル」
ノイズといった微小電力が流れるアースケーブルはある意味機器どおしを接続するケーブル以上に敏感です。
KOJOの仮想アース、CrystalEを連結している太いのはアコリバ特注のもの、細いのはKOJOの別売のCLONE1という仮想アースケーブルです。
絶縁体は塩化ビニールPVCよりテフロン、静電気の除電、外来ノイズからのシールド、導体、制振処理などのトータルからは知る限りアコリバのが世界最高のアース線です。
「接続方法」
アースの意義からこうしています。
たまたまSOULNOTE S3にですが、仮想アース CAD3からの赤と青のアコースティックリバイブ特注アース線はデジタルインとアナログアウトのグランド側(マイナス側)に接続されています。
アースには漏電による感電防止、ノイズ除去、機器どおしの電位を揃えるといった効果効能。
感電防止はさておき、ノイズ除去と電位揃えは関連していると考えます。
電子回路で発生した電子ノイズ電力は最終的にはコレ自体が仮想アースのシャーシに流れて、シャーシに電気的に接続されたラインケーブル、デジタルケーブル(光ケーブルを除く)のマイナス側を通じて、シャーシ電位の高い機器から低い機器に流れていくはずです。
具体的には、通常電力を多く扱う機器ほどノイズ電力が大きいことが多いので、パワーアンプから上流のプレーヤー方向にノイズ電力は逆流している例が多いかもしれません。
一番使う電力の少ない、フォノアンプやデジタル機器に流れ込んでいる可能性があります。
デジタル機器は自ら発するデジタルノイズと接続ケーブルを通じて流れ込むその他機器からのノイズのダブルに晒されている可能性が大きいですね。
最終的にこのノイズを流せるところがないと、音楽信号にこのノイズが影響してしまいます。
地中へのリアルアースはオーディオシステム全体のノイズの逃げ場になっていると思われます。
他方の仮想アースは機器それぞれに発生するノイズを吸収して、他に流さない効果と思われます。
つまりリアルアースと仮想アースは屋上屋ではない!
そうして仮想アースはどこに繋げばいいかも、機器に発生するノイズを吸収からはシャーシではありません、デジタル基盤、アナログ基盤のアース回路に直結するのがベストなはずです。
シャーシ裏にあるアース端子はあくまでシャーシの延長ですから、ここに繋いだら、元のシャーシが仮想アース分拡大するだけです。
アコリバ石黒社長が、リアルアースほどの電位を下げる効果となれば、畳1畳分のアース体積が必要とされるとおりです。
回路基盤直結となればデジタルかアナログインかアウトのグランド(マイナス)側が直結ですね。
これが出来ないDELA N1Z-3だけシャーシアース端子にCrystal Eを連結して繋いでいます。
余談ですが、ジェフローランドやMSBのアルミブロック削り出しの筐体
一つにはモノコック構造からくる強靭な剛性による振動対策。
もう一つはシールドと金属の塊から成る仮想アースだろうと見ています。
だからこれら機器にはあまり仮想アースは効かない可能性がありますね。
日本メーカーに多いフロントパネルだけ分厚いアルミ。その他は薄い鉄板の意義は見た目だけでしょう(笑)。