愛知の民謡
暫らくぶりに民謡の話し 愛知県は民謡が少ない、代表的な民謡はなんですか?と聞かれても本当に困る様な有様でしたが、6年間花火長持ち唄の取材をしているうちに、愛知県にも色々な民謡が残っていることがわかりました。 世の中って不思議なもので、自分が動き始めると自分が知りたいもの、欲しいものがまるで磁石に吸い寄せられるみたいに集まってきました。その一つが「愛知の民謡」であり日本民謡大観でした。 愛知の民謡ー民謡緊急調査報告書ー昭和55年度 愛知県教育委員会 序文より 民謡はそれぞれの歴史や風土に根ざし、人々の生活心情や生業等の姿を 伝える大切 な民俗文化財であり、 わが国伝統文化の一つとして、今後とも本来の形で伝えられていく べきものと考えます。 今のお年寄りの方たちは、子守歌を聞いて育ち、遊びにも仕事にも それぞれの歌があって歌とともにすごしました。そして生活の歌として 受継いできました。 しかしながら私達を取り巻く生活環境の急激な変化の中で、古くか ら伝承されてきた数くの民謡は、その必要性を失い、同時に生活の中から 、人々の口から消え去り、他の今のうちにその実態を把握しておかないと 永久に消え失せて民俗文化財と同様に、私達の気づかないうちに衰退、 変容の一途をたどりつつあります。 そこで愛知県教育委員会では、県下に伝承されているこれら民謡の 実態を緊急に調査し、記録として残すために、昭和54年・55年度の 2か年にわたり「民謡緊急調査」を実施しました。 その結果すでに収録それているものも含めて、2600曲に近い民謡を 採録する事ができました。同曲も同類曲もありますが、それぞれの地域 での歌として、古くから受継がれた貴重な資料であります。 愛知の民謡概略 調査した地域 愛知は労作歌文化圏 ・第一節 名古屋 ・地つき歌 ・第二節 尾張東部 ・田の草とり歌 ・第三節 尾張西部 ・木遣り歌 ・第四節 海部 ・地域産業に結びついた労作歌 ・第五節 知多 (イ)機織歌 ・第六節 西三河 (ロ)酒つくり歌 ・第七節 豊田・足助 (ハ)花火歌 ・第八節 設楽 (ニ)その他 ・第九節 新城 ・宗教的儀礼などにともなう歌 ・第十節 東三河北部 (イ)盆おどり歌 ・第十一節 東三河南部 (ロ)雨乞い歌 (ハ)その他 愛知県でも20年前は地つき唄、田の草取り唄等々の労作歌がたくさん 残っていましたが、今では生活環境の変化によって、ほとんど聞くことが 出来なくなりました。 しかしながら今回の花火長持歌のように、毎年使っていればいつまでも 残っていくのですから、何とかして残す工夫をするのが我々の責務だと 考えています