高校球児と一緒に母も成長してゆく物語だった。
「イノセント・デイズ」を書いた早見和真さんの作品なので
もう少し違うストーリーを予想していたのだが・・・・・・・
私が予想した物語は、
野球推薦で入学した高校球児が甲子園に
あと一歩のところで、不幸にも交通事故に遭い
野球を断念、退部をする。
おろおろする母親をしり目に
勝手に退学もしてしまう。
その後、新しい道を探していろいろやってみるが
失敗と挫折を繰り返し、
そして、ついに反社会的集団の仲間に入る、
オレオレ詐欺の電話をしている時、
ある老人との話の中で
「人として生きる」
「なぜ自分は生きているのか」と考える物語だ。
こんなストーリーはどうだろうか。
早見和真 著 「アルプス席の母」
を読み終わった。