「石垣というものは大小様々な石によって
成り立っている。形もまた様々である。
幾ら丸く整った石でも場所によっては役に立たず、
歪で不格好な石でも要として役立つこともある。
それぞれに最も力を発する、
意味のある場所があるのだ。
それを手掛ける穴太衆自体もそうではないか。
今ならば心からそう思えた。」
今村翔吾 著 「塞王の楯」より
だから上に立つ者は、
それを見極めることが出来なければ
石垣は崩れる、
組織は分裂する。
石や人は消耗品ではなく
石財や人財なのだ。
適材適所、言葉では解っていても、
実際にそれを見極めることは
非常に難しいことだ。