二人にはそれぞれ立場があった。
弟子(部下)がいた。
信者や支援者(取引先や株主)がいた。
自分だけの考えでは、
動けない場合もあった。
二人には長所と短所がある。
人の短所を許すことが出来るのは
共感とか尊敬という言葉が必要になるが
なかなかそれを認めることが出来なかった。
二人の生まれた環境には違いがある。
名家の御曹司と一般家庭の長男には差がある
性格も環境の影響を受ける。
能力は無くても財産があり、
簡単に権力を持つことが出来る人がいた。
能力は有るが財産がなく
自分の仕事を認めてもらう為には
大変な苦労を必要とする人がいた。
いつの時代も同じだ。
司馬遼太郎 著 「空海の風景」 下巻
を再読して空海と最澄の二人を比較し
いろいろ考えてみた。