ヘビの交配シーズンが始まりました。
自然的には早いのかもしれませんが
人口繁殖で飼育している以上、販売スケジュールに合わせて冬眠期間を調整しているので
3月後半から4月の上旬を交配シーズンとしています。
ヘビは通常1匹ずつ単独で飼育するため、交配時は普段と違う動きが見られるので眺める事が多いです。
基本、自分の飼育スタイルでは餌と掃除の時しか姿を見ないので一番生体を見る季節かもしれません。
以下、自分にはこう見えてるよ位の感じで読んで頂ければ幸いです。
一般的な交配の流れとしては、雄雌を同じケージに入れると
ロボットダンスの様なカクカクとした明らかに1匹ではしない動きでお互いを意識します。
その後、雄が雌の上に乗り全身を抑え込み、尻尾の先から絡ませて尻を上げて…という
意外にも甘い(?)感じでコトが進むのですが
全てのペアがすんなりとこちらの思い通りに進むわけでもなく。
尻尾を上げて待ってくれている雌の頭と尻を間違え喉下に挿し込もうとする興奮しすぎな若雄。
「お前とは絶対ヤらないマン」で上に乗せる事すら拒否して大運動会を繰り広げる雌。
何を思ったか雌に噛みつく雄。
いつまで挿しとるんじゃ!とばかりに情緒を無視してぶち抜く雌。
そもそも何をするのかわからず雌と並んでまったりする童貞。
かと思いきやどんな相手も一瞬で組み伏せ2分で合体まで進むテクニシャン雄。
こんな生き物(失礼)でもかなり個性的なんだな…と面白く思うわけです。
交配用のケージに移して仕事に行って、帰宅後に見たらようやく合体に成功したペアを見た時は
流石にずっと眺めてなくて良かったと心から思いました。
さて、今年はどんな個体が生まれるやら。
生まれたら生まれたで
何でこんな楽しくない餌付けをしているのだろう?と
自己嫌悪に陥るのは分かっているんですが…
まぁ、色々と含めて秋が楽しみです。