Vol.1 仮面幻想殺人事件:7月3日 [一日目] その2 | 弐位のチラシの裏ブログ

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 今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?


 場所移動→警察署
 伊綱「やっぱり、警察でないと知らない情報は尾場警部に頼るしかないですね」
 音成「ややっ!あなた方はもしや噂の探偵さんですか?」
 伊綱「まあ、ちょっと違うんですが・・・ええと、あなたは?」
 音成「おおと、失礼!僕は尾場警部の部下で、捜査一課刑事の音成(おとなり)です。探偵さん方の噂は尾場警部からよく聞いていますよ。いやあ、確かに口うるさそうな人だ」
 伊綱「いい度胸ですね」
 音成「あ、尾場警部に御用ですか?あいにく外回り中でいないんですよ。それじゃあ僕は忙しいのでこれで!」
 伊綱「あっ、言うだけ言って、行っちゃった・・・」


 場所移動→西河谷
 伊綱「村崎さんが住んでいたマンション前です。村崎さんの部屋は204号室らしいですけど、調べさせてもらうには大家さんにお願いしないとなりませんね」


 見回す
 伊綱「いかにも閑静な住宅街の一角って感じですね。ですがここ、シャンブリオン西河谷って大層な名前がついてますけど、マンションというよりコーポって感じですよね」


 見回す
 伊綱「あっ、このコー・・・マンションの住人らしき女性が出てきましたよ。ちょっと話を聞いてみましょう」


 話す
 中年女性「ここで人が死んだって事件があったワね、アタシはその人のことよく知らないんでけどね」


 話す
 中年女性「まったく気味悪いったらありゃしないワ」
 伊綱「あの、ここの大家さんてどちらにいらっしゃるかご存じですか?」
 中年女性「大家さんなら、そこの山王丸さんってお宅がそうよ、んじゃ、アタシ急ぐんで、じこれで」
 伊綱「ありがとうございました」


 叫ぶ
 伊綱「では、大家さんを呼んできましょう」
 山王丸「なんじゃいな、お前ら204号室の村崎さんのコトが聞きたいんじゃと?」
 伊綱「はい、お願いします」


 話す
 山王丸「警察から自殺じゃと言われたようじゃが、気味悪がって誰も入ってくれなくなっちまって、こっちとしても迷惑なこった」


 話す
 伊綱「遺族が保証人ならば減額した家賃分を請求できると思いますけど?
 山王丸「村崎さん、数年前に事故で両親を亡くしてるらしくてな。ウチの保証人も確か上司だかがなってたでよ。ああ、確か砂永というヤツだったな」
 伊綱「えっ!それで自殺にしたくないのかもしれませんね」


 話す
 山王丸「あんときゃ、会社の同僚ってヤツが来てカギを開けたんだけどよ。そしたら中でお陀仏ンなってて、そりょもうおったまげたでよ」
 伊綱「発見された時、部屋のカギは掛かってたんですね?」
 山王丸「ああ、そうだ」
 伊綱「よろしければ村崎さんの部屋、見させていただきたいのですが」
 山王丸「もう片付けるだけだから、構わんけどもよ」