Episode.1 Legend of the golden witch 10/4(土)13:3 | 弐位のチラシの裏ブログ

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 今日のうみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜はどうかな?


 玄関を出る前に、魔女の肖像画に目に入る。
 戦人が「魔女ベアトリーチェか」とつぶやくと、真里亞が「戦人、信じてない?」と言い出して、肖像画の下にあるプレートをパシパシと叩いた。
 『我が最愛の魔女ベアトリーチェ。懐かしき故郷を貫く・・・』
 プレートには長々と碑文が書かれている。
 朱志香が、「じい様が書かせてもんだよ」と言うと、真里亞も「黄金の隠し場所!」と言い出す。
 譲治は、「おじい様はこの絵とこの碑文に関しては何も語ってはくれないんだ。でも親類たちの間では、おじい様の黄金の隠し場所を記したもので、この謎を解いた者には家督と黄金のすべてを譲るという意味ではないかと、もっぱら囁かれているよ」と言った。
 「10tの金塊なんてねぇ。眉唾だけどな」と朱志香はぼやいている。


 右代宮家の黄金伝説とは
 金蔵は関東大震災で潰れかかった右代宮家を継ぎ、戦後の荒波をうまく乗り切り莫大な富を手にしたのだが、最初の資本金をどう築いたかということである奇妙な伝説があった。
 金蔵は分家筋から来た人間で、政界にも財界にもコネクションはなく、後に進駐軍に太いコネクションを築くにしても、一番の最初は誰の信頼を得ていない無名の人物だったはずだ。
 信用がゼロの金蔵は、いかにして最初の莫大な資金を手に入れたのか。
 このことを尋ねられた金蔵は、「私はある日、黄金の魔女ベアトリーチェに出会ったのだ」と答えた。
 金蔵が悪魔を呼び出す儀式の果てに召喚したのが、黄金の魔女ベアトリーチェなのだという。
 そして金蔵は己の魂と引き換えに、ベアトリーチェに富と名誉を授けるように契約したというのだ。
 魔女は、金蔵に10tの金塊を与えたという。
 金蔵はその黄金を担保に莫大な資金を用意し、さらにそれを元手の何倍にも増やし、右代宮家を復興させた、というのだ。
 この辺の話は、戦人たちの親たちが子供のころからすでに聞かされている相当古い話らしい。
 だから、親たちも小さい頃は、魔女から得た黄金が島のどこかに隠してあるのではないかと信じて、いろいろ探検をしたらしい。
 だが無人の森に入って迷子になったりして危なかったため、祖母辺りが、森には魔女が住んでいるから危ない、近寄ってはいけない、という話を吹き込んだ。


 戦人たちも小さいころ、宝探しと称して島中あちこちうろうろして、森で迷子になって、わんわん泣いてたところを使用人さんに見つけてもらって、親にメチャクチャ怒られたことを思い出した。
 譲治は、「黄金が元からこの島に隠されていたので、この島を丸々買い取ったのかも」と言い出す。
 10tの黄金の価値ってどれくらいなんだという疑問がわいた戦人は、譲治にたずねてみると、譲治は、「1kg当たり200万円程度の価値はあるんじゃないか」と答える。
 戦人ががんばって計算してみると、10tの黄金の価値は200億円だとわかる。
 生涯賃金が2億円と言われており、20歳から60歳まで40年働くとすると、4000年分の労働賃金に匹敵するのだ。
 譲治は、「黄金は非常に重くて、財産をまとめておくにはちょっと便利とは思えない」と言うと、朱志香が、「国際的に一番信用されて価値も安定しているからね。もし証券とかだったら、国が滅びちまったら紙切れになっちまうわけだし」と答える。
 どうやら200億円分の黄金が山積みになってるのは、現実味がないらしい。
 「爺様に大金持ちの有閑マダムが気前よく恵んでくれて、そのご婦人を魔女と呼んだ、ってことじゃねぇの」と朱志香が言うと、戦人も納得する。
 朱志香が、本人をだいぶ美化して美人に描いたのではないか、と言い出し、戦人が、「この美人は絵の中にしかいない」と言うと、真里亞が、「ベアトリーチェはいる!魔女はいる!」と怒り出す。
 朱志香が小声で、「真里亞は魔女とかベアトリーチェとか確かに存在するって信じてんだよ」と耳打ちする。
 譲治も、真里亞が学校の文集に将来の夢は魔女と書いたことを、教えてくれる。
 戦人は、クリスマスの日にサンタクロースはいないと発言したようなもんだと気づいて、素直に真里亞に謝り、二人は仲直りする。


 そこへバスケットを持った紗音がやってくる。
 朱志香が、戦人がベアトリーチェの肖像画を初めて見て、見とれていた、と言い出すと、紗音は、「ベアトリーチェ様って本当にお綺麗で、さぞやお館様を虜になさったろうに思います」と答える。
 譲治が、パトロン説のほかに、おじい様の初恋の人だという説もあることを教えてくれると、朱志香は、ばあ様は、金髪の浮気相手がいると信じていたらしい、と言った。
 紗音の持つバスケットからいい香りがする。
 熊沢からの届け物とのことで、バスケットの中は、クッキーだった。
 ここで食べるのも憚られるので、ピクニックに出かけることにし、譲治は、紗音に敷物と水筒を持ってきてほしい、と頼む。


 同時刻、客間で親たちも黄金について話し合っていた。
 絵羽は、金蔵が出自不明の金塊を持っていたことは複数の筋から確認されている、と言い出す。
 亡くなったマルソーの会長が、金蔵に10tの金塊を見せられ、インゴットの1つを任意で抜き取らせて鑑定したところ、純度99.99で、インゴット表面には右代宮家の家紋である片翼の鷲が刻印されていた、という。
 しかし、蔵臼だけは、黄金の存在を否定したので、蔵臼以外の親たちは、蔵臼が黄金を独り占めしようとしている、と言い出し、蔵臼が莫大な軍資金を調達できたのは、10tの金塊を見つけて、金蔵の個人資産を横領したからではないのか、と指摘し、蔵臼の財務調査をさせてもらうが、条件を飲んでくれたら財務調査は蔵臼の一任してもいい、と持ち掛ける。
 条件を蔵臼が尋ねると、①黄金を見つけたことを認めること②黄金について兄弟の取り分を認めこれを支払うこと③黄金の分配は右代宮当主後継ぎの肩書に50%、残りを兄弟の正当な取り分として分割④分配金は金蔵の死亡時に遺産分配に含めて清算する。ただし手付金をして、取り分の10%を来年3月までに即納してもらう⑤この取り決めは金蔵の遺言状に優先する、と蔵臼以外の親たちが答える。
 要は、金蔵死亡時に200億円のうち、蔵臼に125億円、絵羽、留弗夫、楼座にそれぞれ25億円を分け与えるのだが、来年3月までに手付金として絵羽、留弗夫、楼座に7億5000万円を払う、というものだ。
 それを聞いた蔵臼は、存在しない黄金のために75億円を払うことと、財産状況調査を自分に一任する権利を7億5000万円で売りつける気か、と言って聞く耳を持たない。
 それどころか、蔵臼は、自分以外の兄弟が黄金を発見した場合、すみやかに蔵臼に引き渡すこと、という条件を付けてきて、取引が成立した。
 いざ、誓約書のサインする場面になって、蔵臼は修正を求めてきた。
 それは手付金7億5000万円を即納することをやめて、遺産分配時にすべて一括で清算する、というものだった。
 蔵臼の今の財務状況では、とうてい半年で7億5000万円も用意はできない、ということだった。
 それを聞いた蔵臼以外の兄弟たちを顔が青ざめる。
 秀吉の会社は上場したところ、自社株をタチの悪い連中に買い占められ、今すぐにでも大金が欲しい状態だった。
 留弗夫の会社はアメリカで権利侵害で係争中で、和解した方が安上がりになるのだが、それでも数百万$になるとのことで、やはり大金が欲しい状態だ。
 楼座は連帯保証人になっており、やはり大金が欲しい状態だ。
 結局、交渉は決裂した・・・


 同時刻。
 金蔵は、嘉音から、兄弟間の交渉について聞き出している。


 同時刻、客間に入れない南條は、碑文の前で、源次に声を掛けられる。
 碑文を見ながら南條は、どうして金蔵がこんな挑発的なものを書いたのだろうか?と疑問を口にすると、源次は、碑文を理解できた者に財産や家督を譲るための遺言状だと思う、と答える。


 碑文の内容は以下の通り。


 懐かしき故郷を貫く鮎の川。
 黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。


 川を下れば、やがて里あり。
 その里にて二人が口にし岸を探れ。
 そこに黄金郷への鍵が眠る。


 鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。


 第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ。
 第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
 第三の晩に、残されし誉れ高き我が名を讃えよ。
 第四の晩に、頭を抉りて殺せ。
 第五の晩に、胸を抉りて殺せ。
 第六の晩に、腹を抉りて殺せ。
 第七の晩に、膝を抉りて殺せ。
 第八の晩に、足を抉りて殺せ。
 第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない。
 第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。


 魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
 一つは、黄金郷のすべての黄金。
 一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
 一つは、失った愛すらも蘇らせる。
 一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。


 安らかに眠れ、我が最愛の魔女ベアトリーチェ。