「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
S
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
「……それは…、、」
雅紀が、困った顔をしている。
………当たり前だ………。
「だけど 俺にとって お前は、雅紀でしかないんだ。」
今しがた重ね合わせたばかりの 雅紀の唇や舌、粘膜や唾液が 既に恋しくなっている。
「……しょおちゃ……、、」
雅紀が俺を 受け入れられない事が 当たり前のように、俺が雅紀を求め、欲する事だって 当たり前の事なんだ。
「……その呼び方だって…、お前にとっては 単なる 俺を呼ぶ 呼び名に過ぎないのかも知れない…。 だけど…、俺にとっては…、、」
だけど、俺にとっては……、、
「……ねぇ……?」
「…………。」
「……なんで…、、 ないているの……?」
雅紀の細い指が、俺の頬を撫でた。
……馬鹿みたいに、涙が溢れて来る………。
だって 俺は…、、 お前の事を……、、
「……どうしようも無く…、愛しているんだ……。 愛し過ぎて、、可笑しいだろ…? どんな姿になったって、雅紀を…、 お前を、 愛している……。」
今の状況は どう考えたって 雅紀の方が辛い筈なのに、図体ばかり大きくなった俺は、雅紀と出会えて 雅紀を知って、雅紀とずっと共に過ごして来た10数年の間に、すっかり 雅紀が 俺を愛してくれなければ 堂々と笑う事も出来ない、 こんなにも 女々しく 弱い男に なってしまったんだろうか……。
「……なかないで……?」
華奢な身体が、俺を優しく包む。
雅紀の高い体温が、俺の身体の中にある はち切れんばかりの 雅紀への想いを 大っぴらに 灼熱に溶かし、垂れ流していく。
「……笑えるだろ…? お前が知っている櫻井翔は、 若気の至りで カッコつけて、お前に八つ当たりして、自分だけが バラバラで脆弱な グループを 背負っていると 信じていた。 実際は、智くんやニノ、松本やお前、 皆が 俺を支えてくれていたのに…。 周りの期待以上に 自分を魅せる為に、誰よりも強くあろうとした。 優しいお前に 強く当たる事で、自分の中にある掛け離れた自分との均衡を保とうとしていたんだ……。」
「……そんなことないよ……。 だって、それは おれが……、、」
「お前が…、、 雅紀が、 そんな 俺を 救ってくれたんだ……。」
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松本さん、初回公演 お疲れ様でした。
ストイックな貴方の事。 体調管理は万全であると思っております。
長い期間ではありますが、全公演の成功をお祈り申し上げます。