「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
S
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
皆で酒を酌み交わし、他愛のない話をして笑いあった。
たった数日なのに、何年も離れていたように思う時間が あっという間に埋められる。
数時間も経てば 皆 再び仕事があるにも関わらず、5人でいる時間を 優先した。
ずっと ニコニコと 笑っていた雅紀。
俺の肩に凭れて ウトウトし始めた雅紀に ベッドに行くよう促したが、 皆がいるからと 駄々を捏ねて目を擦りながら頑張っていた。
が、やはり睡魔には勝てなかったようだ。
俺の隣、 ラグの上に横たわった雅紀に ブランケットを掛けて 頭を撫でてやると、眠ったまま ふんわりと笑った。
「嬉しかったんだろうな。 ずっと、頑張っていたから……。」
松本が、雅紀を 愛おしそうに見つめて 呟いた。
「そうだね。」
智くんも、雅紀を見つめて 優しく笑った。
柔らかく 優しい空間が、此処に戻って来た事を 実感させる。
「……本当に、ありがとうございます…。」
「だから、 何にも してねぇよ。」
「戻ってくれて、良かった。」
雅紀を起こさないよう、皆で 静かに乾杯をした。
「……結局…、赤い月の事は 分からなかったな……。」
「翔やんも、調べたの?」
「……月の神様、赤い月までは……。 でも、結局手詰まり。 どの文献を漁っても、俺達に起きた事象には辿り着けなかった。」
「……同じだね……。」
「でもさ…? こんな事、もう 二度と 無いだろ…?」
「二度もあって、たまるかよ。」
「……あのさ...、やっぱり 戻れた 理由は……、、」
「確信は無いが、身体を重ねた事で 戻ったんじゃないかと、俺自身は 思っている。 最初に月を見た時も、戻る前に見た時も、雅紀を 抱いていた。」
「うわ…///。 そんな事、サラッと 言っちゃう?」
「皆 思っていても、敢えて 言わなかったのになぁ。」
「逆に それ以外の可能性が 見当たらないから、仕方が無いだろ。」
「じゃあ、もう抱かない方が良いよ。」
「無理だな。 雅紀のナカに 挿入れなければ、其れこそ 生きていけない。」
「うわっ、、また サラッととんでもない事 言ったよ。」
「そんな事考えてるから、月の神様に 目を付けられたんじゃない?」
「有り得るね。 大体、このハードスケジュールの合間に よくヤるよ。 それこそ 10代、20代じゃ無いんだからさ。」