「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
M
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
「……泣かないで……?」
……「翔ちゃん」の声は、凄く 優しかった……。
「……しょ……、 ちゃ……。」
「……ゴメン…。 俺は、お前を泣かせてばかりだな……。 何で…、 俺は… 17歳なんだろう……。」
「しょおちゃんの、せいじゃないよ。 きっと、もとに もどるから…、、」
「俺は…、31歳の記憶が ないから……、17歳だから…、、。 」
「うん…、そうだよね。 帰りたいよね…。」
「もしも戻ったら…、雅紀の事 忘れちゃうのかな……。」
「翔ちゃん」が、苦しそうな顔で俺を見てる。
「……おれのことをわすれたとしても、しょおちゃんは 16才のおれと ぜったいに会えるよ。 だって、おれたち嵐なんだから!」
「だけど 俺は、今の雅紀と 一緒に居たいと 思ってしまうんだ…。 戻った方が、良い事は 分かってるけど…、、」
「……しょおちゃん……。」
親戚のおじさんみたいな俺でも、一緒にいたいと思ってくれる「翔ちゃん」の気持ちが嬉しかった。
「……今の…、、記憶が無くなるのは…、 何か…… 怖いんだ……。」
「……そう… だよね…。」
「……雅紀は…、 俺に 戻って欲しい……? 31歳の『しょおちゃん』が、良い……?」
「翔ちゃん」が 俺の背中にまわした手が、震えている。
「おれは、しょおちゃんが好き。 17才のしょおちゃんも、31才のしょおちゃんも、どっちも好きだよ? どっちの しょおちゃんでも…、おれが ソバにいるよ…?」
「翔ちゃん」。
これは、俺の本心だよ?
俺は、翔ちゃんと ずっと一緒にいたい。
どんな翔ちゃんでも、俺は 翔ちゃんが好きなんだよ?
「翔ちゃん」が俺を抱きたいって言ってくれた事。
知らない未来に来てしまった不安と、寂しさからなんだと思う。
そして 俺を思いやる、翔ちゃんの優しさなんだよね?
「…もっと早く…、 お前の事 知ってればな…。」
「ん?」
「滝沢になんて、触らせたくなかった…。」
「しょ…っ///!? だから、たっきーは…っ、、」
「……まだ、聞きたい事があるんだ…。 雅紀は、もう寝なきゃ駄目…?」
……外ではキリッとしていて優秀で、非の打ち所がない翔ちゃんなのに、本当は 出来ない事も多くて、甘えん坊で、実はロマンティストで、だけど 俺の事を 物凄く 甘やかしてくれて、笑いの沸点が俺仕様で、俺には 我儘を言ってくれる 翔ちゃんを、思い出していた……。
根本的な所は、やっぱり一緒なんだな…。
「翔ちゃん」は、今 俺に 甘えたいんだよね……?
「まだ早いから、平気だよ? おしゃべり…しよっか……。」
「翔ちゃん」は、コクリと俺の答えに頷いたものの、ソワソワと身体を揺らしていた。