「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
M
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
「ほらっ///。 早く 食えってば!」
………翔ちゃんは…、優しいな………。
「翔ちゃん」に急かされて、カフェラテを 1口啜る。
いつもなら俺は、ブラックコーヒーしか飲まないんだけど、翔ちゃんの好きなカフェラテを 一緒に飲みたいと思って淹れて、正解だった。
フォームミルクが 柔らかくて、お腹の中が ジンワリ温かくなった。
「ケーキは、さくらいくんが 食べて? おれは おなかいっぱいだし、さくらいくんは チーズケーキ 好きでしょ?」
「好きだけど、もう いらない。」
「え? なんで、、」
「ほらっ!」
「翔ちゃん」が 立ち上がり、俺の隣に 座る。
吃驚している俺を無視して、俺のフォークを取り上げ ケーキを掬うと、俺の口元に フォークを近付けた。
「……な… に……?」
「食えっ!! ほらっ、口開けろっ!」
「……しょ……っ、、 ん、、」
俺が座っている椅子を動かし、身体を「翔ちゃん」の方へ向けさせて、フォークに刺さったケーキを 俺の口に 充てる。
「翔ちゃん」の名前を呼ぶ為に 口を開くと、無理矢理に フォークに刺さったケーキを、 口の中に 押し込まれた。
「………ちゃんと噛んで……? 美味い だろ……?」
「……っ、、。」
口の中に、甘酸っぱい チーズケーキの味が 広がった。
「…おい……っ、、 どうしたんだよ…っ、、」
「翔ちゃん」の慌てる声がする。
……泣かないって決めたのに……、 狡いよ………。
おれ…、、 おじさんなのに……っ、、
翔ちゃん……、 呆れるかな……。
翔ちゃんの方が辛いのに……、翔ちゃんを 困らせて ダメだよね……。
「翔ちゃん」は、何も言わずに 俺の背中をずっと擦ってくれた。
だから 俺は 涙を止められなくて、馬鹿みたいに 大声で泣いた……。