月読命〖S〗 29 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






M

*  M ⇉  雅紀    S ⇉  翔    J ⇉  潤   

      N ⇉  ニノ    O ⇉  大野









「ほらっ///。     早く  食えってば!」





………翔ちゃんは…、優しいな………。




「翔ちゃん」に急かされて、カフェラテを 1口啜る。




いつもなら俺は、ブラックコーヒーしか飲まないんだけど、翔ちゃんの好きなカフェラテを 一緒に飲みたいと思って淹れて、正解だった。



フォームミルクが 柔らかくて、お腹の中が ジンワリ温かくなった。





「ケーキは、さくらいくんが 食べて?    おれは  おなかいっぱいだし、さくらいくんは チーズケーキ 好きでしょ?」




「好きだけど、もう いらない。」



「え?     なんで、、」



「ほらっ!」





「翔ちゃん」が 立ち上がり、俺の隣に 座る。



吃驚している俺を無視して、俺のフォークを取り上げ  ケーキを掬うと、俺の口元に フォークを近付けた。





「……な…   に……?」



「食えっ!!        ほらっ、口開けろっ!」



「……しょ……っ、、    ん、、」




俺が座っている椅子を動かし、身体を「翔ちゃん」の方へ向けさせて、フォークに刺さったケーキを 俺の口に 充てる。



「翔ちゃん」の名前を呼ぶ為に 口を開くと、無理矢理に  フォークに刺さったケーキを、 口の中に 押し込まれた。





「………ちゃんと噛んで……?       美味い  だろ……?」



「……っ、、。」





口の中に、甘酸っぱい チーズケーキの味が 広がった。





「…おい……っ、、   どうしたんだよ…っ、、」





「翔ちゃん」の慌てる声がする。




……泣かないって決めたのに……、  狡いよ………。




おれ…、、     おじさんなのに……っ、、




翔ちゃん……、  呆れるかな……。



翔ちゃんの方が辛いのに……、翔ちゃんを 困らせて  ダメだよね……。




「翔ちゃん」は、何も言わずに 俺の背中をずっと擦ってくれた。




だから  俺は 涙を止められなくて、馬鹿みたいに 大声で泣いた……。















❀❀❀❀❀コメント返信❀❀❀❀❀
❀  コメントありがとうございます。
こんばんは。 いつも更新を待ってくださり、ありがとうございます。
めちゃくちゃテンション上げてくれて、嬉しいです。 貴女の言葉で、私もメチャメチャテンション上がりましたw。
上げる時間が、不定期でゴメンなさいね。 気付いた時に、纏めて読んでくださって大丈夫ですからね?
ねぇ?    どんな展開になるんだろうね。 他の書き手様のように、熟考して書かないので、「ええ!?」っていう展開にはならないかと思いますw。
いつも素敵なコメントありがとう。
ありがとうございました。