「腐」です。
苦手な方は、回避願います。
M
* M ⇉ 雅紀 S ⇉ 翔 J ⇉ 潤
N ⇉ ニノ O ⇉ 大野
「うん。 ドッキリじゃ、ないからね。 どっちかって言うと、こっちが ドッキリに 掛けられてる気分だよ。 ねぇ、相葉さん。 翔やんに何か、見せた?」
「うん…。 しょおちゃんの、 しんぶん……。」
「オッケー。 翔やんのスマホは、見せた?」
あっ! そっか!
「まだ! そうだよねっ。 いま、 もってくるね!」
ニノに、言われるまで気付かなかった。
そうだよっ、スマホを見せれば 良かったんだ。
俺が 部屋に取りに行っている間に、ニノが自分のスマホを開いて 「翔ちゃん」に見せている。
「翔やん、コレ見て。 ……事務所のHP…。 俺達は、今も 嵐なんだよ。」
「翔ちゃん」は、ニノから渡されたスマホの画面を食い入るように眺めていた。
「……期間限定じゃ…、 なかったんだ……。」
「すっげぇ、忙しいんだぜ?」
翔ちゃんの充電しているスマホを外して 急いで戻ると、「翔ちゃん」に スマホを手渡した。
「あ…、さくらいくん…、コレ…。 さくらいくんのスマホだよ…。」
「スマホ? お…、凄ぇ… ハイテク…。」
「翔ちゃん」は、ニノのスマホをニノに返すと、自分のスマホを珍しそうに見て 喜んでいる。
そりゃそうだよね。
あの時は、まだガラケーだったもん。
14年って、俺にとっては あっという間だったけれど、ちゃんと文明も俺らの生活も ガラリと変わってしまっているんだなって思った。
「翔ちゃん」が、使い方が分からないながらも、興味深そうに自分のスマホを眺めていると、リーダーが 大きな欠伸をして呟いた。
「残念だなぁ。 今日は、仕事に なんねぇなぁ…。」
「安心してください。 アナタは、仕事 出来ますから。」
「チッ、 やっぱ 残念…。」
間髪入れずに ニノに否定されて、リーダーが舌打ちをした。
翔ちゃん以外の 個々の仕事だけであれば、良いんだけど……。
潤が、皆が考えている事を 口に出した。
「……でも…5人の仕事は、どうなる…? あと、翔さんの仕事も…。」
「録り溜めしてるものも あるから、何とか ズラして貰うしかないよな…。」
「でも、スケジュールは 詰まってるよ? 休みだって無いくらいなのに…。」
「15周年も 近いしな…。」
「……15周年……。」