ラストノート 【スピンオフ/櫻井バレンタイン編】20 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






「だいじょうぶ。     おれは、こわれないよ?   」



「………雅紀…。」




翔ちゃんが 俺に甘えるように 頬を擦り寄せてくるから、翔ちゃんの背中に腕をまわして  ピットリと抱き合う。


あんなに 執拗く 激しく 優しく抱いて  愛してくれたのに、今は 不安でいっぱいな子どもみたいな顔で 俺を  見つめてくる。



いつだって自信満々の 翔ちゃんなのに、俺の事になると 途端に臆病になっちゃう。





大丈夫だよ?



翔ちゃん、

俺、  壊れないよ……?




「だから、これからも   いっぱい シよ…?」




翔ちゃんの身体が  ピクっと揺れて、覗き込もうとした俺を避けるように 顔を隠すようにして、また 俺の身体をキツく抱き締める。




「…俺…、悪いけど 記憶力 メチャメチャ  良いからな…///。」




ボソッと呟いた翔ちゃんの言葉で、照れてるのが分かって 嬉しくなった。




「くふ。  じょうとうだぜっ。」



「ふは。   雅紀…、安心したら 眠くなった……。    もうちょっと  一緒に、寝よ……? 」





翔ちゃんが、俺を抱き枕みたいにして抱えて  目を瞑る。


体温が重なって、互いの温かい身体が、眠気を誘う。



翔ちゃんの寝息が すぐに聞こえてきて、


幸せだなって思いながら、俺も  また  深い眠りに落ちていった。










❀❀❀❀❀


やば、、チョコレートケーキ忘れてた…。

ってわけで まだまだ長くなります……。。