ラストノート 【スピンオフ/櫻井接近編 】11 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。







「…雅紀……、  好きだよ……。」




2本目の缶ビールを開けて、隣に座る雅紀を見つめていると、本音がポロッと口から出てしまう。



まだ、酔う本数では無い。



だけど、逃げない雅紀が ミネラルウォーターのボトルを握り締め、俺の言葉に耳を傾けてくれている事が、俺の思考を 酔わせているんだと思う。




「……ねえ……。    なんで…、おれ…   なの……?」



「分かんねぇ。   …理由なんて、必要ないだろ?」



「……だって、、     おれ…、オトコ…だし……。」



「うん…。    じゃあ 何で、雅紀は  此処に来たの? 」



「しょおちゃんが、話するって 言うから…、、」



「それって、見込みが あるって事?」



「………みこみ  って……?」



「俺は、男だよ?」



「……しってるし…。」




ローテーブルに 飲み途中のビールの缶を置いて、雅紀の方に向き直り、腰を引き寄せ 髪を撫でる。




「目の前に 可愛いコがいたら、何も シないで いるなんて 難しいよ。」




撫でる指が擽ったいのか、恥ずかしいのか  腰を捩り、俺の視線から目を逸らす。




「だから、、  おれは…、、」




それでも 俺の気持ちを止める事が出来ないのは、目の前の「君」が 本物の相手だと本能が言っているから。





「俺は 男で、  男の 雅紀が好き。」



「……っ…。」



「雅紀の事が、恋愛対象として 好き。  だから俺は  男の雅紀とキ スしたり、セ  ック  スしたり  したい。」



「ちょ…、、   ちょっと、   まってよ…///。」




雅紀を求め 押し倒すようにして、ソファの肘に倒れ込み 背中を反らせた雅紀に 伸し掛る。




「ねぇ、雅紀は……?」



「……え……?」



「雅紀は、俺の事 どう思ってるの?      好き?    嫌い?」



「キライじゃ…、ないよ…。」



「好き?     だったら、どんな好き?       俺と、キ  スしたい?     セッ   ク  スしたい?」



「わ…っ、、   わかんないよ…っ///。」