The voice drives me 3 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






マズい……。

……非常に…、マズい……!



考えろ、俺。


あぁ、もう、無理。


分っかんねぇ!




「最後の問題は、雅紀の声だって 直ぐに分かっていたんだよ。 分かっていただろ?    タイトルが、出て来なくてさ。  言われれぱ、ああっ!って、分かったんだけど…。  いや、ゴメン!   全て、言い訳です。  本当に、申し訳ございませんでした!」



「……それでも…、  当てて ほしかったもん…。」




くうぅ…っ、、。


……「もん」って……。


可愛過ぎんだろ…。。



不謹慎に 悶え苦しみながらも  雅紀の身体を離す事無く、腰を折り曲げ 深く頭を垂れる。




「今後、このような事が無いよう 精進して参ります。」



「…いいよ…。  もう…。」




俺の姿勢が  酷く 項垂れて 反省しているように見えたのか、可哀想に思ったのか、優しい雅紀は 俺を 許してくれた。


しかし 折角 許してくれるのであれば、  この際 本心を 打ち明ける事も 必要だと考えて 頭を垂れたまま 話を続ける。




「最初のやつは…さ?    雅紀の声だって、思ったよ?   未満都市の頃ってさ。  まだ  お前と話す事も無かったし、お前の事を ちゃんと 知らなかった頃だろ?    タッキーが、お前の事 独占してた頃じゃん…。   でもさぁ?    …正直さ…、ヤバかったの。」



「……な  、んだよ……。」




顔を上げると、困惑している顔の雅紀と 目が合った。


……やっぱり、マジで可愛いのな……。




「…すっげぇ 可愛い声で…、ヤバかった…。」



「はぁ…///!?     そんなこと、言ってなかっ、、」



「言える訳、無いだろ?    必死こいて、平静装ってたの。  大変だったのっ!  ……って、おいっ、言わせんなよ…///。」




恥ずかし過ぎて、照れ隠しに早口で言い切った俺を、雅紀は 真っ直ぐに見つめてくる。




「……いまは…?」



「何?    雅紀?」



「今の おれは?      ……かっこいく  なった?」



「………///。」