ラストノート 【モデルズ】 192 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。








「なんだよ、 いきなり、、」



「いつも、思ってた。     有難う。」



「ば…っ///、、  へんなのっ///。     感謝すんのは、おれの方でしょ?     今の おれがあるのは、じゅんの おかげなんだから。」



「だったら、今の 俺があるのは  まーのお陰だよ?」



「もうっ、、 ///。    なに?     今度は、なにすんのさ?」




真っ赤な顔で、俺を睨みつける。

照れてるような、怒っているような、困っているような顔。


全てを許してくれる、優しい顔。



壁に寄りかかって、感極まる気持ちを誤魔化すように 髪を掻き上げた。


まーの視線が、 今だけは 俺に向けられている事を、覚えておきたいと思った。




「まーは、今まで 忙しかっただろ?    何処か 行きたい所とか、やりたい事とかってあるの?」



「別に…。   仕事が楽しかったから、他にしたい事とかって 考えた事なかったな。」



「へえ?      映画見たいとか、旅行したいとか、思ったりしない?」



「うーん…。   考えた事、無いかも……。  ……1人では、別に……。  」



「……じゃ…、、…2人   なら……?」



「………え……?」




まーが、驚いた顔で俺を凝視したまま固まっている。


変な事を言ってしまったと、慌てて言い訳をした。




「あ、、違うから。  例えば、誰かとでもあれば、、   別に 俺とかじゃなくて、、」



「じゅんとならっ!」




「………え……?」



「じゅんと  2人でなら、行きたい……。」




「………俺と……?」



「うん。  じゅんとが良い。」




そう言って、綺麗な顔で 花が咲いたように  まーが 笑った。