ラストノート 【モデルズ】 190 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。







怖がらせないようにと そっと抱いた肩は震えて、俺は 回した腕を そっと外した。




「まー…、   ゴメン……。」



「なんで、 じゅんが  あやまるの?      おれが、わるいんだよ?     じゅん、ごめん!」




どうして、まーが  悪いんだ。


そう 思わせたのは、俺のせい。



そう 思われる事と分かっていて 俺は、好き勝手に やらせて貰っていたんだ。



それでも、 どうしようも無く 香り立ってくる  まーの身体に、 こんな事態になっていても尚、 不謹慎に 興奮している。




………この香りを……、   閉じ込めたい。



せめて  俺の まーへの想いを、 今のまーの香りを 形にしたい。




そしたら、自由に  してあげよう


もう…、自由に  してやらなきゃ  ならない……。





「まー……?」



「ん?」



「お願いが、あるんだ。」




俺の言葉に、まーが 隣で 身体を固くしたのが 分かる。


また、無茶を言われる事を 覚悟しているのかも知れない。

きっと、どんな願いだって聞き入れようとしてくれるに違いない。



だけど同時に、それは まーにとって単なる「仕事」でしか ならなくなる。


それなら、今までと変わらない。





「なに?     こんどは、ちゃんとやるから。」




緊張した面持ちで、 俺に向き直る。


そんな まーを、やはり愛おしいと思ってしまう。






















*****


だから嫌だったんだよ…。