チョコレートケーキ3 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ


短編にするつもりが纏らず。

大分内容を端折ってみましたがまだ終わりません………。








「……相葉ちゃん、綺麗にしてんなぁ。」

「くふっ。そんな事ないよ。てきとうにすわってて?」


一緒に飲みに行こうよって誘ってみたら家で飲もうよって言ってくれたから、何故だか今おいらは相葉ちゃんの家にいる。

相葉ちゃん家にいるなんて、なんだか変な感じだ…。

ちょこちょこ人を呼んでるみたいだけど、雑然とした感じは全然なくってスッキリと整理されてる部屋は入ったばかりなのに凄く居心地が良い。

……なんか…特別な感じで嬉しいぞ…。


おいら、相葉ちゃん家に行った事は誰にも教えてやんないんだ。

だって、ニノや翔くんなんかに言ったら恐ろしい事になるの分かってるもん。


「りーだぁ、いっぱい買ってくれてありがとね。とりあえずれいぞうこにひやしておいて、うちにあるのからのも?」

「おぅ。ホントは外で飲もうと思ってたんだ。奢ってやろうと思ったのに安くすんじゃって…。」

「あひゃひゃ。こんなにあればたくさんのめるね!」

「つまみも沢山買って来たし、今日はゆっくり飲むぞ〜。」


テーブルの上にさっき買ってきたおつまみを並べおわり、側にあった大きなクッションに凭れてまだキッチンにいる相葉ちゃんを眺める。

………んふ、ホント…絵になるなぁ……。。


「りーだぁ。タコヤキたべる?」

「あ、相葉ちゃんがよく言ってるやつ?」

「うん。こっちで火にかけちゃうからちょっとじかんかかるけど、すぐできるよ。」

「食べたい。良いの?」

「いいよ。まってて?」

「おいらも手伝う。」

「じゃ、のみながらいっしょにつくっちゃう?」

「そうしよう!」


キッチンに立って二人で乾杯して、仲良くたこ焼き作って味見して。

それからリビングに移動してからも飲んで、食べて。

何、話したかなんてよく分かんないけど、とにかくいっぱい泣いて、笑ったな。

やっぱり相葉ちゃんといると落ち着くし、楽しい……。


「よかったぁ。」

「ん? どした?」


少し頬を赤くして、相葉ちゃんが嬉しそうに笑う。


「んとね? りーだぁがげんきだから。」

「おいらは元気だぞ(笑)。 元気ないように見えた?」

「ううん。いそがしかったでしょ? やっとさいきんちょびっとお休みもらえた?? 
またくろくなってきて、なんかげんきでイキイキしてて。りーだぁがりーだぁでねっ。うれしいなぁ…って、くふふっ、なにいってんだろ///。
うひゃひゃ、よくわかんないね///。」

「……相葉ちゃん………。」

「きにしないでね! とにかく、りーだぁがいてくれてうれしいの。」

「………おれも……。相葉ちゃんが笑ってくれると…。傍にいてくれると嬉しい///。」

「やっぱり…りーだぁはすごいなぁ…。」

「ん?」

「なんでもできるのに、やさしくて、カッコよくて。かんぺきなんだもん。やっぱり、嵐のりーだぁはさ? りーだぁなんだなぁ…って。りーだぁでよかったなぁ…って。」


テーブルに頬杖ついて、おいらを斜め前からトロンとした瞳で見つめてくる相葉ちゃんにドキドキしてる。

紅く染まった頬。
潤んだ瞳。
艶っぽく濡れた唇。


あれ…?
これは…もしや再び据膳の登場では……?



「相葉ちゃん。」


腰を浮かせて、相葉ちゃんの隣にゆっくりと移動する。

近づいてきたおいらに気付くと「なぁに〜?」って言いながらフニャって凭れ掛かって来た。

アルコールのせいか、触れている部分からグァッと身体が熱くなって急激にその熱が全身に伝わっていく。


………もぅ……無理だよ……相葉ちゃん……。


おいらは、相葉ちゃんの身体を押し倒すと上に馬乗りになって、その長く靭やかな手足の自由を奪った。

おいらを見上げる相葉ちゃんの瞳が大きく揺れてる。

急に、何が起こったか分からないんだろ?

大丈夫。 おいらも行きあたりばったりだ。

だって…また逃げられんのはゴメンだからね。



もう一回、言うよ?

据膳食わぬは男の恥……………でしょ…??