イラン 油交換でアメリカ経済覇権を弱める戦略 | 空気の意見 

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先月、表向き目立たなかったがイラン政府は油、天然ガス及び他石油製品をユーロ建て交換にする、
という計画について再び言及した。
うまくいくと、そのような交換はアメリカの会社によって所有されていた、
ロンドンの国際石油取引所(IPE)とニューヨーク商品取引所(NYMEX)の油交換の壁に
ある程度の打撃を与えることができるかもしれない。

石油販売中の数十億ドルがユーロに流れ始めていく場合、
大幅な負債を持つ米国経済が依存する、ドル需要の要求をかわすことができます。
イラン政権の背後に存在する反アメリカ的考えを持つ人間達がそれを望むのも頷けるでしょう。
しかしながら、それが短期間のうちに成功する見込みはあまりないと予想されているようです。

「確実に、それらの考えの一部はアメリカの経済上の覇権を弱めることを意図している」
コロンビア大学の中東研究所のJean-François Seznecはニューヨークで発言した。
しかし、彼は、それがその戦略を達成する正しい方策であるか疑わしいと示唆した。

イランの指導者は西洋(大部分はアメリカ)の影響力と発言力を弱体化させるために
東洋の国々との関係を強化していく。

専門家はイランがインドと中国という東洋圏国家と交わした
重大なエネルギー提供のための協定に注目しています。
エネルギー分野だけの協定に終わらず、結果、テヘランの野心のための味方づくりにも役立った。
イランは今年インドと、25年の期間にわたる液化天然ガス提供協定の取引に合意した。
中国とも30年の期間にわたり天然ガス供給を提供する協定を昨年同様今年もその協定に合意した。
イランとインドは、パキスタンを通過しインドに通るパイプラインを建設している。
米国の石油会社が米国による経済制裁延長のために開発できない種類の油田も開発されていく。
イランは確実に欧米よりアジアの方を向きはじめている。

核弾頭やミサイルシステムについて、
4年前にウクライナから秘密裏に購入した巡航ミサイル、リバースエンジニアリング
使用することにより、弾道ミサイルシステムに統合されていく有能な巡航ミサイルシステム
を持っている可能性がある、ということが指摘されている。

イランは、ある宣伝価値を除いて、イランの石油とユーロ交換を確立する話はほとんど
利益を得ないかもしれない、とエネルギー市場の専門家は話した。
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「ウクライナ→イラン→北朝鮮」
といった感じにイランの巡航ミサイルシステムが北朝鮮に流れてしまったという推測もされています。
弾道弾ミサイル防衛計画もあるし巡航ミサイル対策 もどうやら現時点では北朝鮮やイランが
手に入れても十分な活用ができないようなので一安心でしょうか。