かわいいかわいいさかなやさん♪ 

こんちわおさかないかがです~♪

 

ということなんじゃが、かわいいさかなやさんって、どんなんかなあって思っちゃうね。

これはあれなんじゃな、きっと、子供がさかなやさんごっこをしている図なんだろね。

と思ったら一番の歌詞に「ままごとあそびの」ってあったわ。

そうよね、そうだね。

 

さかなやさんと言えば、きっぷがよくってさばきが早いって感じで、カワイイからは遠いものね。

 

さてさて、今回なんでさかなやさんなのかというとじゃね。

 

ちくわの買ってたさかなやさんが、個人客への対面販売を辞めることになりました。

さよう、6月一杯でいわゆる業務筋だけの販売に切り替えちゃったんじゃよ。

まあね、お客さんも高齢化が進んで、若い人はスーパーで買っちゃうしじゃね、個人宅用にお魚並べるにしてもロスも多いだろうしね。

これも時代の流れ仕方がないことではあるんじゃよね。

ちくわはスーパーの鮮魚部で満足できたことはあまり無い。

まあ、綺麗にパッケージングされているなと感心することはあるけどな。

たいがいぐにゃぐにゃのよれよれじゃな。

もちろんじゃが、どんどん良くはなっているし努力してると思うぞ。

けどね、一匹をまるまる下ろしてもらうことはないね、半分を刺し身に残りは焼き魚に、みたいにさ。

「これが旬だから」「今日はこれがいい」「うーん、これはあんまりお勧めはしない」って声を聴くこともないし、見たこともない魚を見ることも少ない。

だいたい切り身だしね。

切り身になっているとそもそも、見ただけでは鮮度はわかんないしな。

 

全国の魚屋さんの数は順調に減っているらしい。

いつの数字だか忘れたけれど、5万軒あった魚屋さんは現在では2万軒まで減っているそうじゃ。

もちろんだけれど、魚の値段も上がったよね。

自分で獲ることを考えたら、それでも安いんじゃけれど、千葉のイワシで5匹600円。

いや、大羽なんで全然安いんだけど、やっぱり高くなったよね。

そんでもっと驚くのが特定の魚の値上がり率じゃ。

太刀魚やイサキ、甘鯛にノドグロ、あとどうしても言わなきゃなのがタコとイカじゃ。

これらはもう高級品じゃんかあ。

肉よりも高いざんす。

 

魚離れも仕方ないのかもしれぬな。

ちくわは長年の習慣の賜物でじゃな、骨格標本のように魚を食べることができます。

ええ、「ねこまたぎ」って状態になるまで食べちゃうのですじゃ。

なので、骨が邪魔だと思ったこともなく、それどころか骨にくっついた部分こそがおいしいと常々思っているほどなのじゃ。

けれど確かに骨は邪魔なんじゃろうな。 骨無しで売られてるものさえあるものね。

小さいころにお婆様が、骨を外し身の部分だけ「ほら、あーん」って食べさせてくれましたが、現代人は大人になってさえそういう甘美な人の手間を労さずには食べられないのじゃろうか、ちくわは悲しいぞ。

 

魚はそれぞれの季節で味が違うし、それぞれの種類でまた味が違う。

それを覚えるのも楽しいし、バリエーションがまたとても楽しい。

それに魚を食べると頭が良くなるらしいので、ほら、ちくわこんなに頭が良くなりましたよ。(言ってて寒いなあ)

たしかに捌くのは大変だし、作りようによっては生臭いし、残ったとこは生ごみとしては最悪なんじゃけど。

みんな、もっと魚を美味しく食べようよ。

 

ちくわはちょっとだけ漁師に憧れてましたよ。

小さな船に乗って、魚を獲りに行く生活ってなんとなく良いじゃないですか。

誰とも喋らなくていいし、自分の好きなように生きられるような気がする。

もちろん、そんな甘いもんじゃないことは知ってるし、やってみる勇気がそもそも無いことも知ってて言ってる。

でもさあ、ある日大きなカジキマグロを釣っちゃうかもしれないでそ。そいつと格闘して勝って船べりに結び付けるの。

わくわくじゃあ。(この辺にはたぶん居ないんだけどね)

なんかロマンあんじゃよね。

 

 

 

実は近所にさかなやさんがもう一軒あるんじゃね。

なので、これからはそっちに行かなきゃなんなくなる。(少し遠いのよ)

まだ、それで済んでるだけ幸せなのかもしれないね。

それにしても亡くなった先代の御主人の時から、ずっとちくわ家の台所を支えてくれてありがとうございました。

寂しくなるけど、どうぞこれからもお元気で。

じゃあ、またね。