ふっふっふ、風下に居るがうぬの不運よ。

 

などとやね、ちょっと白戸三平を気取ってみたりして。

実はちくわは昨日手裏剣マスターになってしもうたわ。そうじゃ、ほんの昨日にな。

驚き恐れおののくがいい。

 

(*'▽')手裏剣マスター!(*'▽')

 

なに言ってるかよくわからんじゃろうな、無理もないて、きょう日そう簡単にそんなもんになれるはずもないからのう。

いや、手裏剣マスターってなによ? って思った者も多かろう。

 

ふっふっふ、ならばそこから教えてやらねばなるまいのう。

手裏剣マスターとはじゃな・・・・・・・。

 

 

 

これこれ、これのことでんがなあ。

 

ちくわはこないだ千代紙を渡されて、手裏剣作るように言われたんじゃよ。たくさん作ってくださいね♪ ってじゃな。

これをなんに使うのかはわかんなかったのじゃが、まあ、じゃあ作るよって始めたんじゃけどさ。

完成品が見本として一個あってやね、こんな感じで! って渡されたんだけど、

 

これ! どうなってんの?

 

としか思えなかった。どうしたらこんな風になる? えっ? ええーっ?

しょうがないので、唯一あった見本をばらしたと思いねえ。

こ、これは二枚の千代紙を折り込んで作られてたのか、ふむふむふむ、よく出来てるな、だれがこんなこと考えたんじゃろうな、すごいやつも世の中には居たもんじゃな、などとぶつぶつ言いながらあーでもない、こーでもないと紙を折り続けたざんす。

 

できたわ、ふっはっはっは。どうじゃ! チョロいものじゃ。

 

そうやって、苦労しながら5個ばかりこさえ終わったのじゃが、見に来た先生から「ちくわ君これは違うよ。ほら、見本をよく見てください、裏も表も一緒でしょ」って言われてしまったのじゃった。

そうなのじゃ、ちくわのは表から見れば見事な完成品なのじゃが、裏返すと折り目がオモテと違っておるではないか。あれれ? どうしたらそうなるの。

「な、なにがいけないの、かな?」しかし先生は間違いを指摘しただけで、どっかに行っちゃったので、なにがおかしいのかわからないまま、しょうがないのでまた見本品をもう一度ほぐしてたら破れてもうた( ノД`)

 

がっでーむ!

オーマイゴッド!なのじゃ。

仕方ないのでちくわ製をバラして、どこがどう間違っているのか、二枚の紙片をグルグル動かしたりひっくり返したりして、腕組んで考えてみたりした。

わ、わからない(=_=)

 

タイムアーップ! カンカンカンカンカン♬

 

幼稚園で時間切れになってしまい。園児たちにマガイモノの手裏剣を配らざるを得なくなったちくわ。

ああ、あれを渡された園児はどうやって戦えばいいというのじゃ。正規の手裏剣に出会ってしまえば敵いっこないではないか。

ものすごく責任を感じたちくわは、家に帰ってからYouTubeさまの教えを乞うた。

そんで行きついたのが上の保育士とし先生のものじゃった。

わかりやすい!(^^)!

これで、不幸な園児を救える。

まずは目を瞑っても折れるようにするところから始めよう。ちくわは黙々と手裏剣を折りました、家内制手工業からやがて産業革命へ、量産が叶うようになり、これさえあれば多くの忍者が心置きなく手裏剣を乱れ打ちで投げられそうじゃ。

明日は幼稚園で折ってしまおう。

そう意気込んで登園した。

「先生、今日は手裏剣作り倒してやりますよお!」意気揚々とそう言った。

「えっ? ああ、あれね、他の先生に全部作って貰ったから、もういいですよ」

 

がーーーーーん😨

 

だれかちくわ製の手裏剣要らない? 手裏剣マスターの手裏剣だよ。

 

 

 

ということがありましたよ。

 

いやいやいやしかし、折り紙ってすごくない?

鶴とかいったい誰が考えたし。しかもやね基本は「不切正方一枚折」(ふせつせいほういちまいおり)という、まるで「転移抜刀二重切り」みたいなジャンプ必殺技シリーズみたいなものなんじゃ。

まあ平たくいえば「正方形の紙で折ってね、ハサミとか使っちゃダメだかんな」ってことじゃな。

手裏剣のように二枚以上の紙を使うのは、この基本からは外れるのでした。

ただし、そう固いこと言わないで愉しめばいいじゃん。って人も居てやね、いろんなやり方があるようじゃな。

そうそう、紙鉄砲とかはリクエストされるよ、幼稚園ではね。

あれなんかは折り紙でもありオモチャでもあるわけで、やっぱりすごいものじゃな。

そんで5月になれば新聞紙でカブトこさえなきゃだしな。

 

ちくわは指先が元々不器用なので、かなりハンデあんのじゃけれど(しかも最近は攣ったりすんのよ、やーね)、やってみるとなかなか楽しい。

それに、認知機能の低下にも役立つ気がする。

 

折り紙というのはいつごろから行われてたのかよくわかんないみたいなんじゃけど、15世紀に作られた小柄(小さな刀、ポケットナイフみたいなの)の柄に折り鶴のデザインがあったことから、このころにはあったようじゃということになっているらしい。

ふむ、なかなか歴史が深いんじゃな。

しやけど、あの荒くれた戦国時代にこういうこと考える人が居たのってすごいことじゃね。

 

さあ、そんじゃ忘れないように手裏剣作ろうっと。

山折り谷折りひっくり返して、えっと、どうすんだっけ? (手裏剣マスターへの道は険しい)